秋だというのに旅もできない

善行堂・山本善行の新著が、サンポマガジンの大散歩通信社から月末から月始めぐらいに出るようです。ぼくも、がんばって書かないと、本が出ません。
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午後、今日リニューアルオープンの「なずな屋」へ。西荻駅前から、鼓笛隊が演奏し、通りの随所に赤いのぼり、空にはアドバルーンをあげて、「なずな屋」オープンを祝福しているとばかり思っていたが、ひっそりとした始まり。たしかに看板は変わっていたし、左壁面がすべて絵葉書、マッチラベルなどの紙ものに変わっていたが、かなりの常連でもリニューアルオープンとは気付かないのでは。しかし、それも澄ちゃんらしい。北條くん、ノンちゃん、コウノなどが店内にいて、お祝いに、少年倶楽部ふろくの蛇腹式絵葉書を８００円で買う。乳母車に幼児を乗せたお母さんが、ずいぶん熱心に、乳母車を置いて本を見ていた。これぞ「なずな屋」の目指すところではないだろうか。
このあと、みんなで高円寺あずま通りの古本露店を見る。パラディさんが新装開店した「サンダル文庫」も、ほんとうは休業なのだが、なかへ入ってみせてもらう。通りに向ったガラス窓や、木製のドアなど、いい物件を見つけたものだ。主婦するノンちゃんを見送って、北條、コウノ、ぼくの三人で、初めて入るカフェで、一時間ぐらい無駄話。
夜、夕食後、家族で買い物。東大和「ブ」で文庫数冊、それに山田洋次「隠し剣　鬼の爪」ＤＶＤを買い、帰ってパソコンで観る。泣いてしまう。藤沢周平原作、山田洋次監督ものって、ぼくは泣くことにして、泣いてしまう。何か、モンクありますか。
夕風がすでに秋の気配を告げ、叢では蟲が鳴く。秋だと思うんですが、何かモンクありますか。