ここがネギシアター

okatake2010-08-20

朝「スッキリ!」で、われらがNEGIさんの自宅、本で囲まれた住宅が取材されたのを見る。そうそう、ここに、ときどき集まって、ぼくが取りだめたビデオ(といってもエロじゃないよ)を見る「ネギシアター」が開かれているのだ。一度目にお邪魔して以来、もう普通の光景になっていて、吹き抜けの階上まで上がらなくなったが、そうか、こういう眺めなのか。ベランダの長椅子や、畳の小上がりや、いろんなところで本を読む姿を撮影されていたが、なるほど、これは時間がかかるわ。また、キッチンには料理本がずらり並び、調理道具も揃っているのだが、そのプロ級の料理の腕前などはカットされたようだ。本好きの可愛こちゃんがこれを見て惚れて、お嫁にいきたいと殺到するのを願うばかりである。
昼前、神保町。「ぐろりや」展で一冊。昭和23年、面白倶楽部ふろく『新語の泉』500円。もうこの手の雑書、なるべく買わないでおこう(収拾がつかないほど増えている)と思うのだが、これはサトウハチロー渡辺紳一郎編集とあって、それでタイトルが「新語の泉」なんだ。つまり二人が出演していた人気ラジオ番組「話の泉」にかけてある。こういう場合、名前を貸すだけがほとんどだが、中を見ると、新語の後ろにところどころコメントがあり、それが、いかにも二人の筆らしい諧謔あふれるもの。それで買った。
サンデー終え、ギンレイでパスポート会員の更新をして、一本だけ「17歳の肖像」というイギリス映画を見る。このところ、一本だけとか、まったく見ずとか、はなはだギンレイ熱が冷めていたが、9月4日からシャーロック・ホームズロバート・ダウニー・jrジュード・ロウ)、ボーダー(ロバート・デ・ニーロアル・パチーノという暑苦しいコンビ)が上映される。これは楽しみ。
電車のなかでは、新潮クレストのウェルズ・タワー『奪い尽くされ、焼き尽くされ』という短編集を、最初の2本だけ読みましたが、ううん、これはいけますよ。どつぼにはまった男たちの、荒涼たる日常を描くんだが、描写が緻密でリアルなんだ。コクのある文章で、とにかく読ませる。レイモンド・カーヴァー以後、という作風ではあるが、なんというか、カーヴァーの描く世界は水彩画みたいで、どこか静謐でしょう。このタワーは違うんだ。ほんと、絵具を水で溶かず、ぶちまけたような色彩で、男たちはこっけいだが、どこか可愛くもある。
「ブ」でdankaiパンチ「東京に吹く風 昭和40年代フォーク」というオムニバスCDを買ったが、一曲目がマイ・ペース「東京」だ。これ聞くと、ほんと、昭和40年代ですよ。
そうそう「なずな屋」オープン、いよいよ明日ですよ。西荻へ!