スムースランチの御誘い

今年も、下鴨古本まつりの初日、お昼、スムース・ランチが実施されます。定員があります。けっこう早くいっぱいになってしまいますので、初日、おでかけの方は、ぜひご予約ください。
http://sumus.exblog.jp/

珍しくアマゾンで注文した古本が届いた。宮内寒弥『七里ケ浜』新潮社、昭和53年。小津の「父ありき」で中学教師の笠智衆が、修学旅行中に生徒の乗ったボートが遭難して、責任を取って辞めますが、あのモデルとなったのが、明治43年に起きた逗子開成中学生徒のボート遭難事件。歌までできて、映画にもなった。
このとき、生徒の管理責任をとって辞職した教師がいたのですが、そのうちの一人が宮内の父親だった。七里ケ浜事件は,その後、宮内の父親に深い影をおとし、宮内にまでその影響が及ぶ。宮内は、いったいあの事件は何だったのかと、真相を追い、父親のこと、自分のことをからめて一冊の本を書いた。それが『七里ケ浜』なんですね。人生はかくも複雑にいりくんだものか、と考えさせられる話が出てきます。
教育誌連載の名言コラムに永瀬清子について書く。『あけがたにくる人よ』はいい詩集なんです。