吉祥寺の夜

okatake2010-07-31

珍しくアマゾンでCD一枚。武満徹ギター作品集を弾いている福田進一吉松隆ギター作品集「優しき玩具」。夏の午前中とか、聴くといいですよ。DENONの「CREST1000 」というシリーズで、1000円+税。
昨日は、栞会。ただの飲み会ですが。その前に寄った「音羽館」広瀬くんとお茶しながらおしゃべり。「ささま」「百年」「ほん吉」「音羽館」店主が集まって、それぞれ、自分の店を見てもらってお酒を飲む会があるという。広瀬くん、「みんな年下なんですが、やる気があって、すごく勉強になるんです」。ほんと、同じ古本屋だけど、似てなくて、それぞれのやり方で、東京でもいちばん客を集めている店だ。
吉祥寺「ブ」で、読みたかった「東京人 映画の中の東京」450円、自分の部屋で見つからなかった安部公房箱男新潮文庫300円など。電車のなかでは、文庫になった種村季弘『雨の日はソファで散歩』を読む。日影丈吉「女の家」という小説が読みたくなる。
「栞会」には21名が参加。夏葉社さんをはじめ、初めて顔を見せてくれた面々がいて、自己紹介に熱が入る。もとスーパー・カリスマ書店員の柳瀬くんなんて、ひさしぶりだ。夏葉社さんが、いかにして無謀な個人出版社を始めるにいたったかを語り、その熱く純な思いに、一同感じ入る。このあと、夏葉社さんはひっぱりだこで、みんな話したくて、交替で群がって話をしていた。よかったなあ。『レンブラントの帽子』は、3000部刷ったと聞いて、ええ,刷りすぎじゃない?と危ぶんだが、すでに2500部が売れたそうだ。すげえ! 次はいよいよ、関口良雄『昔日の客』の復刊だ。これまた、すげえ!
北條くんが連れてきた立教大生のSさんは「buku」を手伝っていたが、来春からあのS社(文芸出版社の雄)に就職が決まった。なんでも1000倍の倍率をかいくぐったとかで、あまりの優秀さがまばゆい。
プレゼント交換で盛り上がり、半分ぐらいの人数が入れ替わって二次会へ。まあ、ちょっと飲み過ぎですね。
「月の輪」「風船舎」につづき、目録を花火のように打ち上げる「古本海ねこ」さんが、8月7日から14日まで、前半は「にわとり文庫」、後半は「古書ほうろう」で、目録掲載品を実際に手に取って見られる(もちろん買うことも)ミニミニ展示会を開く。それぞれのHPをごらんください。
新生「なずな屋」澄ちゃんは、連日、店の改装に取り組んでいる。アイデア満載で、楽しい店になりそう。なんでも、改装中は一目瞭然なのに、店のなかに入って来て、じっと本を見てる客がけっこういるそうだ。あと、お金は自己申告で入れる箱を置いて、表に均一本を出しているが、これがけっこう売り上げがあるという。8月中旬、興居島屋がいかに「なずな屋」に変身しているか、楽しみ。