うーん、ギャツビー

okatake2010-07-28

先日の「みちくさ市」で、それでなくても爽やかな晩鮭亭さんが、携帯のウェットティッシュを取り出して、気持ちよさそうに顔は首を拭いていたので、糸織ちゃんと一緒に一枚ずつもらった。これがギャツビィのアイスタイプというフェイシャルペーパーで、いわゆるメンソールの揮発性剤が含まれているらしく、顔を拭いたら、一瞬痛いぐらいの刺激があって、そのあと爽快感が広がる。二人できゃあきゃあ言いながら拭きまくり、「これで、もうガリガリ君が来ても、また食べられる」とか言っていた。すでにキャンデー4本も食べ、このあと、どう断ろうかと話していたところだったので、そんな暴言が出た。しかし、直後、ガリガリ君を持って来てくれた人がいたのだが、糸織ちゃんともども、あっさり断ってしまった。なんという無責任、軽佻浮薄な人間か。地獄に落ちると思いましたね。
それで、さっそくギャッツビーの同じ製品を買って、毎日、拭いてる。これが気持ちいいの。窓、閉めるでしょう。エアコン、かけるでしょう。スタン・ゲッツソニー・ロリンズを大音量で流すでしょう。で、拭くわけだ。顔から首、あと腕を全般的に拭いちゃう。サーッと涼しさが走る。これが気持ちいいの。「うーん、ギャツビー」ってアゴなでたりして。ほとんど病み付きになって、一日一パック使う勢いだ。
井上ひさし『一週間』を一日がかりで読了。いろんな意味で読み応えがあった。充実した読書だった。語学が達者なぐらいで、ほかは冴えない非力な中年男が、たった一人で全ソ相手に反抗をくわだてる。エロあり、歌あり、ホラ寸前の冒険譚ありの活劇でありながら、軍部上層部、ひいては日本そのものへの批判になっている。仕掛けは大きく、細部は怠らず、というのが井上流。
夜の散歩には、新潮朗読カセットの佐藤慶、谷崎の「刺青」「秘密」を聴いてたんだが、いいねえ。帰ってからさっそく文庫で読んじゃった。
「新刊ニュース」から、読書年にあわせた三冊選ぶアンケートの依頼。なんだ、タダかよ、と思うが、名前をとりあえず出しておくほうがいい仕事もあると言い聞かせ、『いまも、きみを想う』『活字と自活』『レンブラントの帽子』の三冊を選びコメントをつける。しのいでます。