もんもんもこもこの夏なんです

okatake2010-07-16

かーっとお陽さん、もくもくと白い雲。梅雨明けを思わす一日。もんもんもこもこの夏なんです。
神保町経由、サンデー毎日。和洋会では、ごそごぞと、ちょっとだけ買う。「川柳大大阪」がバラで3冊、200円パー。これは「月の輪」。純一の絵はなし。山田みのると服部亮英の木版表紙。なんともいい感じ。これが夢二の表紙の号だと、とんでもない値段になります。
デラックス平凡パンチの別冊「CAR専科」は四角い雑誌で、こんなのも欲しい人は欲しいだろう。河出文庫須賀敦子全集7が400円で出てたのでこれも買う。あと、あれこれ。いつもスーパーの袋をフロシキ風にして、大判の本ばかり買ってる年配の客が、手が汚れたと言って(隣りに知り合い)、ぺっぺっとツバを手の平に吐き、ティッシュを丸めて、それで拭いていた。これでは女性客が敬遠しますよ。野球帽をかぶった痩身の異臭旦那も秋田出身のしりあいとおしゃべり。「秋田の女性はみんなほっぺた、赤いですね」「そんなことねえよ」「でも赤かったですよ」「寒かったんだべ」
なんちゅう会話か。ほんと、楽しいなあ、即売会は。毎回、劇場ですよ。
サンデー終え、もう一度、神保町。あまりに暑くて、日影ばかりを探して歩く。
昨日、家族で夕食後、買い物がてら昭島「ブ」へ行ったら、ビデオ200円バーゲンをやっていて、例の「遠くへ行きたい」の一本を見つける。1978年放送の「藤田弓子/にっぽんお婆ちゃん名鑑」と、1980年放送、「野坂昭如筑豊 根性草の唄」。このころの遠くへ行きたいって、ほんと、おもしろかったのな。
先日、藤田さんとは週刊ブックレビューでご一緒したが、32年前、なんと可憐で可愛らしかったことか。いや、いまもおきれいですが。
野坂は廃坑になった炭鉱町を訪ねる。旧遊郭の町並みがなんともいい感じ。二字町、というのだが、「いろは」の最初の二字「いろ(色)」からついた、という説がなんとも洒落ている。ほかのも200円に落ちてこないかな。
『白鍵と黒鍵の間に』読了。いやあ、堪能しました。