小森純って、ところで誰?

すでにネット上では話題になっているそうだが、ぼくは今朝、テレ朝のニュースショーで、タレント小森純の神懸かりのW杯予想を初めて知った。彼女は事前の応援イベントで、第一次リーグの日本戦の予想を、カメルーン戦1−0、オランダ戦0−1、デンマーク戦3−1とすべて勝敗だけでなく点数まで的中させたという。ちなみに、彼女、サッカーについてルールさえ知らない。まったくの勘というのだが、最後のデンマーク戦3−1にはしびれるねえ。今夜のパラグアイ戦は、2−1で日本の勝利、だそうだ。なんの根拠もない、というのがすばらしい。変な子ですねえ。
小川洋子『物語の役割』ちくまプリマー新書は、読書のよろこび、創作の秘密を明かしたいい本(ポール・オースター『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』がぜったい読みたくなる)で、おすすめなのですが、それを読んでたら、こんな個所が。小学校へ入学したときの話。
「私は三月三十日生まれなので、同級生に比べると体も小さく動作も鈍く、体育の授業の時、制服を着替えるのさえもたもたして、皆から出遅れていました。(中略)着替えだけでなく、給食を食べるのも、算数の問題を解くのも、粘土でなにかを作るのも、何もかもが皆より遅い。そういう愚図な自分が惨めで仕方ありませんでした」
ぼくは三月二十八日生まれだが、同じような思いをした。身体が小さく非力で、とくに体育の授業がずっと苦痛だった。この時期に植え付けられたコンプレックスは大きいよ。文部省は統計を取ったことあるかいな。たとえば、小学校の低学年までは、生年月日の順にクラス分けをするとか、そういう試み、あってもいいんじゃないかね。
週刊現代」書評、川本三郎『いまも、君を想う』、ようやく書く。