生きてる限りはどこまでも

okatake2010-06-28

「あった、あった。」は、このみひかる『なぞなぞ下町少年記』筑摩書房を。このみひかる、当時木の実ひかると表記したのではなかったか、は、峯たろうと並んで、学習雑誌や少年漫画雑誌の「なぞなぞ」コーナーの挿絵を書いた人という認識。ぼくは峯たろうより、このみの絵のほうが好きだった。千住の魚屋で生まれ育ったようだ。
ビッグイシュー」は、ようやく田辺聖子『田辺写真館が見た〝昭和〟』文春文庫について書く。昭和初期の大阪モダニズムを知る上でもこれは重要な文献。
この日誌には、全部書いているわけではなく、じつは、ちょこちょこと古本を買っている。今日は夕食後、国立まで往復歩く。「みちくさ」では、いつも中公文庫の棚(充実、しかも安い)を見るのだが、野口冨士男『わが荷風』を、何冊目かわからないが、やっぱり珍しいから欲しくなって200円で買う。いつぞやもいた、ピンクのナップザックを背負ったメガネの女の子がいて、熱心に文庫、新書を選んでいる。珍しい。しかも、前回見かけたときも手に持っているのはそうだったが、近代日本文学史に関する本ばかりを選んでいる。珍しい。ぼくも10代の終りから20代にかけて、同じような本を探していた。
がんばれ、文学女子!
そうそう、「ヨムヨム」最新号いただきました。なんだか、どんどんページが増えていきますね。500ページ。あいかわらず豪華な執筆陣。川本さんが向田邦子の妹、和子さんと対談している。いっしゅん、目次が、向田邦子川本三郎に見えて、ええっと思う。串田和美が父・串田孫一の書斎について回想している文章がぼくはおもしろかったです。あ、大森望さんが「一箱古本市やとわれ店長体験記』を書いてます。