一日が終わって

okatake2010-06-27

昨日は黒岩さんのトークイベントの日。その日のことは、黒岩さん自身が長文で報告されている。
120名もの広い意味での黒岩サポーターズが詰めかけ、みんな、黒岩さんのことを心より応援しようという「気」を感じた。
スタッフの準備と運営にも心が込もっていて、黒岩さん、幸せな人だなあと、そう思った。
http://blog.livedoor.jp/hisako9618/
今朝、一度6時に目覚め、新聞を取りに行ったが、また眠って起きたら11時だった。
アルコールがまだ体内に残っていて、梅雨の湿った空気とともに、身体がぼうっとしている。
高円寺、神保町の「書窓」展と二つ即売会を駆け足で覗いて、ちょっと買った。高円寺では、上坂冬子『愛と反逆の娘たち』中公文庫が、タイトルだけなら手に取る気がしないが、副題に「西村伊作の独創教育」とあり、つまり「文化学院」の西村の娘たちに取材した本だとわかって買った。「文化学院」は、西村が六人の娘たちのために創った学校だった。これ、いい本です。
一夜明け、昨日のこと。憶い出したこと。
二次会「ヒナタ屋」に、「幻影城」の島崎博さんが、見えられ「あなた(ぼくのこと)の本、ちくま文庫、2冊ほど、ちゃんと買って持ってるよ」と言われ、恐縮する。知らなかったが、現在、台湾在住だそうだ。台湾でいま、日本のミステリブームが起きているそうな。あとで、ネギさんが「いやあ、島崎さんと同じ場所にいられるなんて」と興奮していた。島崎さんとともにミステリ評論の新保さんが来られたので、お近づきに少し言葉を交わす。最近見た映画「青銅の魔人」のあまりのヒドさを訴えると、クククと笑い「お気の毒さま」とおっしゃる。なんか、いい意味で少年のような人だった。
有志で3次会「さくら水産」。ここはもう畠中劇場。向井くんがいてくれたらなあ。畠中さんの話では、本多正一さんの奥さんがいかに美人か、という話しか覚えていない。「じゃあ、今からみんな、ホンダさん家に行こう」とボク。この日、裏方で写真撮影のサプライズを含め、あれこれフォローしてくださったのが本多さんで、じつは、かつて毎日新聞社のムック本編集に狩り出され、黒岩さんと席を並べたことがあるという。すでに黒岩さんが先に席にいて、本多さんが黒岩さんから仕事を教わったという。「二人で、ネスカフェのインスタントコーヒーを一瓶買って、一緒に飲んだんですよ」。人に歴史あり。黒岩さんを含め、遠回りになろうと、誠実に生きるのが、けっきょくは最終的に近道になるのだと教えられた日だった。卑怯、狡猾が一時的に富をもたらしても、そんな人生、まったく意味がない。ほんとうに、そうだよ。
本多さんには、トークの写真を、すぐさまプリントしたのをたくさんいただいた。
今日は、午後、国立駅前すぐのTくん宅訪問。お父上が溜まりに溜まった本を谷川に売却。それでもまだ残った本のなかから、岡崎さん、要る本があったらどうぞ、と言われて推参つかまつる。ビニールひもでしばられた200冊ほどを、これぞと思うものを20冊ほど抜き出す。古本屋が買い取りにでかけた気分が味わえた。江戸関係や漱石ものなど、教養人の片鱗がうかがえる品揃えだった。
すぐ近くの「ブ」で、時間差一割引きセールをやっていて、「The Essentiarl SONNY ROLLINS 」2枚組を買う。ディスク1は、ジム・ホールとの掛け合いで、オリジナルの「橋」始め、スタンダードを気持ちよさそうに吹いている。