たくさんの人とコトバを交わし

okatake2010-06-23

22日のこと。午後、家を出る。神田古書会館「新宿展」最終日、ちらと覗き、見田宗介宮澤賢治』岩波、「国文学 近代文学の環境百科事典」を各300円で。会場にいた岡島くん、カートでケガした指に包帯をまいている。「その指では、お札を数えられへんなあ」。岡島くんハハハと笑い「しばらく数えないでおきます」。階段で向井くんにもバッタリ。「みちくさ市」のことなど話す。
あんまり時間がなかったが、「明治の愛しき雑書たち」展をざっと拝見。大きな色紙に寄せ書きがあったので、ぼくも独歩と弦斎とスリーショットの黒岩さんを描く。あんまり似てなくてごめんなさい。
御茶ノ水駅へ行く途中、畠中さんを見つけ挨拶。知り合いだらけの神保町だ。
御茶ノ水から鶯谷へ移動。駅北口を出たとき、ああ、ここは安原顯を取材したとき降りたと思い出す。改札からすぐ、エンテツさんと瀬尾幸子さんが待つ「信濃路」という大衆居酒屋がある。編集の方、ライターの方も交え、わいわいと二時間ぐらい、取材を含め話す。平日の3時だというのに満席で、みんなビールを飲んでる。すごい居酒屋だ。瀬尾さん、いま書道のほかにピアニカを習っているという。好奇心全開で、興味のあることはどしどしクビをつっこんで、人生をめいっぱい楽しむという感じの女性だった。エンテツさんはただゲハゲハ笑いながら飲んでるだけ、のように見えて、ときどき哲学的警句を吐く。「岡崎さん、料理の本を作るって楽しいよお」と言われる。
山手線で新大久保へ移動。せっかくだから高田馬場で降り、ちょいと「ブ」に触れて、てくてく酔い覚ましに歩く。線路脇の公園はホームレス、それとサッカーに興じる若者(よっしゃ、本田! とか叫んでる)、生垣の植物園?みたいなのがあり珍しいや。
新大久保駅へ行く途中、「畸人堂」があるはずだが見つからない。大久保通りを西へ、北大久保1交差点を左折し、路地裏の「修文堂」はあった。古ツアさんが踏破ずみ。これはなかなか手堅い品揃えの優良店だった。単行本はおおむね半額くらい。肌色背の中公文庫も揃っている。何冊か手にとった本あり。
夜は「くろがね」で、みすず『夕暮の緑の光』刊行の打ち上げ(増刷祝い)を担当の宮脇さん、それに編集長の守田さんと。気がついたら、文壇バー「風花」まで行っていた。ちょっと飲み過ぎ。
みすずの新刊、ハーペイ・カーケリング『巡礼コメディ旅日記』をいただく。
今朝の朝日に、フェリシモ「おはなしのたからばこ」の取材記事が載っていたので切り抜く。そうか、仕掛人は「メリーゴーランド」の増田さんか。
今月末から来月にかけて、われらが武藤良子さんが、個展を開きます。目白「ポポタム」と続いて倉敷「蟲文庫」と西進。曇天の東京を描くというのが、なんとも武藤さんらしい。これは行かねばいけんじょ。以下、旅猫のブログから。
http://tabineko.seesaa.net/article/154118551.html
『時間ですよを作った男』を書かれた加藤義彦さんから、加藤さんほか編著の『作曲家・渡辺岳夫の肖像』ブルース・インターアクションズをいただきました。ナベタケといえば、「巨人の星」「ハイジ」「ガンダム」「アタックNo.1」「キャンディ・キャンディ」などのアニメ、ほかドラマ、演劇の主題歌、音楽を作った人物。その数、一万曲と言われる。近親者、仕事仲間、友人などへの徹底取材による、秘話、裏話など興味津々。
今日、五反田イマジカで、日向朝子監督作品『森崎書店の日々』の0号初号試写の御誘いを受けていたが、行けなんだ。カットされていなければ、ぼくや魚雷くん、ハルミンさん、宮里くんがチラと映っているはずなのだ。映画出演(といっても、エキストラ)は初めてだから、行きたかったが。また、チャンスがあるでしょう。神保町にある古本屋が舞台の映画です。
昨夜、試写を見たからメールをもらったが、ぼく、ちゃんと映ってるそうです。「堂々たる演技」とありますが、いや、演技はしていないと思います。これは、早く見たい。