京都から戻ってきました

okatake2010-06-15

さっき、京都から帰ってきました。あんまりいろんなことがあったので、自宅へ向う道を歩いていると、なんだか一週間ぐらい留守したような気持ちだった。
ナンダロウくんがすでにブログで報告していますが、京都初「電車でゴー! 一箱古本市」(そんなタイトルじゃなかったか)は大盛況でした。最初、企画を聞いたときは、ちょっと危ぶんで、参加を保留していたのですが、まあ、行ってよかったです。ガケ書房の山下くん、うめのくんにはすっかりお世話になりました。
大阪では「一色文庫」へ行ってきました。また、おいおい報告します。それじゃあね。
野呂邦暢の兄上、納所様より、追加で野呂撮影の古本屋写真、それに生前の本棚の写真が送られてきた。おお、「文献堂」が写ってるぞ。
野呂さんが古本屋の前に立つ写真も。「エイス」と読めるから、これは広島だ。
「一色文庫」では、昭和15年、巽聖歌編『新児童文化』有光社2000円を筆頭に、ずらり並んだ「大阪人」から「モダニズム心斎橋」特集ほか、いい買い物をしたのだが、なかの一冊、岩波文庫、スペインのノーベル文学賞作家ヒメーネス『プラテーロとわたし』を、帰りの新幹線(こだま)で、じっくり読んでいたが、これはいいなあ。どれも短い散文詩、というか詩的文体のエッセイのようでもあり、故郷の田園風景を、日の移り変わりを、ロバのプラテーロにまたがって、ロバに語りかけるように書いた、優しいスケッチ。スペイン語はまったくわからないが、原語での朗読を聞きたくなった。かつて岩波少年文庫に入っていたそうで、それも探してみよう。
書肆紅屋さんのブログが本になる、それと、「古書信天翁」のオープン、を「やまがら文庫」さんが伝えています。
http://d.hatena.ne.jp/heno3ban/20100613
信天翁」が入る夕焼けだんだん上のビルは、かつて「檸檬屋」が入っていたビルらしい。荒川洋治さんゆかりのサロンふう飲み屋(いちげんさんが入って来ると、店主の住枝さんがぎょっとしていた)。ぼくも何度か行った。なつかしい。