ああ長崎の鐘は鳴る

長崎から帰って、長崎および遠藤周作のこと、考えつつあれこれ読んでいるが、2000年10月号『芸術新潮 遠藤周作「沈黙」のふるさと 長崎切支丹ジャーニー』がよくできていて、つねに手元において、パラパラ読んでいる。「ビッグイシュー」もきゅうきょ、遠藤周作『沈黙』に決め、いちおう、再読し原稿を送る。そうか「諫早」もちょっとだけだが、出てくるんだ。前は気づかなかった。
そういえば、ビッグイシュー日本版を作った代表の佐野章二さんの『ビッグイシューの挑戦』講談社が届いていて、これは何とか取り上げたいと思う。
彷書月刊」は、やはり諫早のことを書く。くわしく書けないのがザンネンだが、「スバル書店」さんへ、「太郎舎」さんが連れていってくれたので、なんとか原稿になった。ひと息つくまもなく、「高校教育」でもう6年にもなる連載「心を耕す名言・名ゼリフ」を書く。ありきたりな、いわゆる「名言」を引く気はまったくなく、読んだ本、映画、マンガ、雑誌や新聞の記事をいつもチェックして、毎回、なんとかひねりだしている。今回は、「二十六聖人殉教碑」を制作した舟越保武だ。舟越の文章も、いま、よく読んでいる。『巨岩と花びら』(ちくま文庫)がもっとも手に入りやすいが、『石の音、石の影』を買っておいたのは、ほんとうによかった。今日いっぱい、原稿にかかります。
この三日、彩の国へも、高円寺へも、神保町へも古本買いに出かけていない。珍しいことなり。少しずつネットで蔵書を売ろうかと考えている。にっちもさっちもいかないからだ。