京都でも「一箱古本市」

6月に、京都でも「一箱古本市」があります。なんと、叡電を使って、左京区のイベントと併せ盛り上げようというもの。これに参加することにしました。
sumus」のメンバーが、東京からも、ナンダロウくん、魚雷くん、岡崎と駆けつけます。以下は、魚雷くんのブログの告知からコピー。
魚雷くんは「仙台」にも参加します。あ、そうそう、今週末、「みちくさ市」があります。天気はだいじょうぶかしらん。

叡山電車×左京ワンダーランド
特別企画「風博士と行く一箱古本列車 inエイデン号」
【日時】2010年6月13日(日)
 13:00〜15:00 15:30〜17:30(2回運行)
【会場】叡山電車(2両編成) 出町柳駅八瀬比叡山口駅(約1時間半停車)→出町柳駅
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 翌週には、Book! Book! Sendai 2010 の「一箱古本市」も開催。
【日時】6月19日(土)
 11:00〜17:00
【会場】サンモール一番町商店街

光文社新書の原稿にそろそろ手をつけ始めないと、というわけで電子書籍到来と蔵書圧縮について、あれこれ見ながら書いたが、「中央公論」六月号が「活字メディアが消える」という特集を組んでいて参考になった。そのほか、同誌をパラパラ見ていたら、第一特集「がん生き残り術」の一編で、「貧乏人はがんで死ぬのか」という、所得格差と死亡比が高い相関関係にあるとする記事があった。東京都市区別のがん死亡比(発症率ではない)表を見ると、台東、墨田、荒川、江東、江戸川、荒川、葛飾、足立各区が男女とも上位にある。つまり「下町と呼ばれる東京都東部地域」住民の死亡率が高い。ちなみに国分寺市の男性は最下位。乳ガンから肺ガンに転移した江東区の63歳主婦の発言が胸にささる。
抗がん剤治療は本当に辛い。テレビでは、がんの名医をヒーローのように紹介する番組や、がんの闘病物語を美談にしてしまうようなドラマも放送されていますが、患者の実情はそんな甘いものじゃないです」
この手の美談の作り方や、芸能人のコメントに、「元気をもらった」「勇気をもらった」という安易な言い方が悪性の伝染病のように蔓延しているが、富岡多恵子が「もらってばかりじゃないか。自分ではあげないのか」という意味のことをどこかで書いていた。
中央公論」六月号では、松田哲夫が筑摩時代に、担当者として井上ひさしから激怒されたエピソードを書いていて、これがおもしろい。ちょっと書き写す元気がないので、ぜひ読んでみてください。