富士吉田から帰還

今朝、富士吉田から帰還。大月から初めて富士急に乗った。富士吉田まで、途中やすみやすみ電車は走り約一時間。990円もする。富士山見えないなあ、と思ってたら、車窓は低すぎるのだった。ホームへ出たら正面にでーんと待ち構えていた。
春の嵐のなか、夜はギャラリー「ナノリウム」で古本ばなし。オーナーのナカネさん、苦労して人数を集めてくださったよう。知名度が低くてもうしわけない。若い女性が多く、反応もよかった。富士吉田で古本屋をつくってください、とアジる。オーナーも客もじつにいい雰囲気だったのだが、ただ一人、いちばん後ろで初老の男性がにこりともせず、「なんでこんなばかばかしい話を聞かなきゃならねえんだ」という顔をしている。終わってからも、ぼくの話の揚げ足を取るような発言、そして質問が「古本屋の電気代ってどれぐらいかかるんですか」ときた。どういうつもりで来たのかさっぱりわからない。よっぽど、気にくわなかったのだろう。終わったら逃げるように帰っていった。せっかくいい気分で話してたのに、水をさされた感じだ。
こういうとき、肝に銘じるのが、相手がこども(のような態度)のときは、こっちが大人になるしかない、ということだ。ぼくはこうしてどんどん大人になっていく。
終わって、打ち上げで、ちょっと不思議なバー「トタン」へ行く。ほんとうにトタン葺きの小屋のような建物で、しかし酒はうまい。店主のYくん、ナンダロウくんのことを知っていた。嵐の夜、若い客がつぎつぎと訪れ、富士吉田の一種の名所になっていることがわかる。

明日は「みちくさ市」です。


◎2010年3月22日(月・祝日):雨天順延日27日(土)
第5回 鬼子母神通り みちくさ市
一般参加型の古本フリマ。商店街が、一日だけの古本街!
http://kmstreet.exblog.jp/

イーストウッドグラン・トリノ」のラストで流れた静かなバラード曲があたまから離れない。最初、地獄の底から聴こえるようなしわがれたボーカルで始まるが、あれはイーストウッドでしょうね。すぐに甘い歌声に切り替わるが。「ギンレイ」でもう少し早く見て、あと一度くらい見ておくんだった。
今日は、年に一度の小平中央市民会館での古本市があり、それで富士吉田のホテルを、目覚ましかけて6時起きで戻ってきたのだ。石原くん、海猫さん、ぐーるどさん(痩せたねえ)といざ出陣。三袋分も買っておいて、だが、あんまりめぼしいもの、心ときめくものはなかった。それでも、文庫新書(30円)を30冊、単行本(50円)を20冊ほど買う。見返しの値段を見なくて買えるというのが快感で、これぐらい買うとさすがに満足感がある。みんなでお昼は回転寿司へ。そういえば、何年か前「わめぞ」民といっしょに、この回転寿司へ入ったとき、ハルミンさんが初回転寿司、というので驚いたが、今回、ぐーるどさんが初めてだという。初めて、というヒトと一緒に食べると、回る寿司も新鮮だ。