京都、大阪より帰還

okatake2010-03-17

えー、さっき帰ってきました。郵便物、ファクス、メール、ブログなどをチェック。そうか林さんは巴里へ行ってたのか。
ぼくは京都、大阪。米朝師匠のインタビューにかこつけて、ちょっと古本屋をまわってきました。15日は武庫川街の草」、尼崎「図研」へ。このあたりのことは「彷書月刊」に書くつもり。
京都の実家で荷をといて、「善行堂」へ。善行、気力が充実してすこぶる古本元気。ぼくのホンを置かせてもらっているので、その売り上げをもらう。東京と京都の片道新幹線代くらい。これが助かった。銀行で少しおろしたが、これがないと、あと、金欠になるところだった。その夜、母親と「善行堂」近くの焼き鳥屋(うまかった)で食事。「ディラン・セカンド」で弟と米朝取材の打ち合わせをし、善行とカラオケ。「ジャンカラ」の入口も別になった、プレミアムルームというのがお気に入りで、部屋もきれいで対応もよい。そんなに高くない。2時間歌って善行と別れ、バー「図書館」へヒヨコちゃんの顔を見にいく。しかし、客はぼく一人で、しかも途中からヒヨコちゃん、すやすやとねむってしまったよ。だいじょうぶかしらん、この店。お金をグラスにはさんで、そっと退散。しかし、何が起るかわからない店なので、また行こう。弟に言わせると、「兄貴、チャレンジャーやな」ということらしいが。
翌日、弟と待ち合わせ新築なった朝日放送へ。「米朝よもやま噺」のスタジオで、録りを見学したあと、ほんの少し時間をもらって米朝さんにインタビュー。お疲れの様子なので、ほんの10分か15分ぐらい。これでじゅうぶん書けます。ざこば師も途中から顔を出された。弟はボブ・ディランへ。ぼくは、毎日の大阪支社にいる小学校の同級生・三宅と福島と飲むことに。三宅が、ぼくの「あった、あった。」大阪版を担当してくれているという、OKちゃん(有名人とまったく同姓同名)を連れてきてくれて、三宅のいきつけの店で飲み、また「カラオケ」。ところが、OKちゃんがぐでんぐでんになり、タコみたいに路上を踊っている。上司命令でタクシー帰還を命じる。「じれんしゃで、きゃえりまーーーすっ」と言っていたが、どう考えても無理だよ。ぼくは、友人のMさん宅へ泊めてもらう。
翌日、ということは今日か。Mさんと天六の「大阪くらしの今昔館」を見物。近世の大阪も町並みを原寸大で再現。解説のアナウンステープは米朝さんだった。近代から現代のジオラマもある。これは堪能した。
「高山」「青空」「矢野書房」「天牛書店」へも行く。「ハナ」さんは閉まっていた。天牛ではひさしぶりにタイラさんに挨拶。タイラ・ファンが多いので、あんまり親し気に喋っているところを見られるとまずいかもしれない。
昨日にひきつづき、お昼はお好み焼き。天神橋筋商店街に「風月」ができて、ここで食べようと思ったら、待ちの人がいっぱい。あきらめて、「菊水」へ行こうと思ったら廃業していて、近くのお好み焼き屋へ。しかし、ここもおいしかった。おいしくない店なんて、大阪にはありえないのだが。
このあと一人で、「サンポマガジン」に掲載されていた天満橋に出来た古本屋「花月」へ。ここはいい店でした。「彷書月刊」で報告します。「一色文庫」へ行ったのだが、この日は休みだと、行ってから気づいた。ざんねん。
まあ、とにかく疲れました。
あ、ひとつ告知があります。晶文社本のイベントがあります。ぼくは、ちょっともう酸欠状態で、今回はパス。でも、きっと品切れ絶版の晶文社本のいいところが並びますよ。

このたびメリーゴーランド京都では犀のマークの晶文社の刊行物を並べた
小さな本棚を設置いたします。

 名づけて「犀の本棚」。

 2010年2月、晶文社は創業50周年を迎えました。文学であり、アートであり、
詩であり、音楽であり、哲学であり、生活であり、カルチャーであり、思想であった
犀の本の数々は、時代時代に新しい風を送りこんできました。つまりそれは、
私たち本好きの胸に「生き方」を印してきたのではないでしょうか。
 寺山修司の「書を捨てよ、町へ出よう」とは反語的な評言で、じつは書を胸に
町へ出ることのスリリングさを言い当てています(*)。晶文社の本作りには、その
スリリングさの妙味が、いつも感じられました。
 (*)晶文社刊に寺山修司の著作が見あたらないのも反語的なことでした。

 メリーゴーランド京都では、これまでに刊行された晶文社の新刊書、旧刊書を
小さな本棚に並べてみようと考えました。版元では手に入らなくなった絶版古書も
並べようと思います。
 けっして選りすぐったとはとても言えない、せいぜい100冊程の本が並ぶに過ぎません。
それでも、並べた本の背から犀の大きさが伝わるような本棚を作りたいです。
 そして、皆さまにとって「犀の本」といって思いだす一冊や、こんな本があったと
新たな発見がつまった本棚となるように心がけたいです。

 どうぞ皆さまのお越しをお待ちしております。


                         メリーゴランド京都 鈴木潤 三野紗矢香



開催期間  2009年4月16日(金)〜6月30日(水)

      寿ビル5F メリーゴーランド京都
   600-8018 京都市下京区河原町通四条下ル市之町251-2 寿ビル5F
        電話 075−352−5408(メリーゴーランド京都 担当,三野 協力,扉野)