9割は仕入れなり

okatake2010-03-11

昨日はつまらぬことを書いた、と五分後に反省。すぐ消そうと思ったが、まあいいか、と恥は恥で取っておく。
ほとんど眠らぬままに、朝、TBS。国立府中インターへ入るまでに大渋滞。こんなこと初めて。やはり3月。安藤優一郎『大名行列の秘密』NHK出版を紹介。森本さんによくウケてたみたいでよかった。
帰宅してすぐベッドへ。起きたらもう1時過ぎ。頭のなかにどんぐりぐらいの芯が残っている感じ。探している本があり、立川栄「ブ」、羽衣「いとう」、谷川と回る。「ブ」で熱心に文庫の棚を見ていた、高校生ぐらいだろうか、後ろで髪をたばねた眼鏡の細い女の子を、「いとう」でまた見た。世界文学全集のシェイクスピアの巻を熱心に見ている。両店はけっこう距離的に離れているのだが、こうして古本屋回りをしている高校生がいることにうれしくなる。
谷川ではまた、例によって仕入れノートを見せられる。ほめなくちゃ、ほめなくちゃ、とプレッシャーで腋に汗をかく。しかし、じっさい、人文書、歴史書、文学、文庫のいちばんいいところ(小沼丹、洲之内など)がバンバン入ってきて、すぐ売れていく。すごい店なのだ。晶文社の植草本を500円で二冊、ほかを買う。三店で20冊は買ったか。富士吉田「ナノリウム」、名古屋リブロとホンを送って、またすぐ「みちくさ」、上々堂の補充、一箱古本市が待っている。9割はそのための仕入れなり。
こうして、錘りをすべて解きはなち、ふわふわと古本屋巡りをするのが一番のストレス解消法だ。
岩波の「図書」から原稿依頼がある。岩波で仕事をするのは初めてではないか。仕事の愚痴を言ったら、連日原稿の注文があり、ありがたいことだ。もう少しがんばろう。晴れた日がいつまでも続くように。
「ブ」で、安くはないが、紙ジャケのザ・グレイト・ジャズ・トリオのヴィレッジヴァンガードライブを買う。鈴木茂「コーション」も、これは、LPを新譜で買って、一時ほんとうによく聞いた。
妹から、山本がコメントした「読売」夕刊の記事(おおさかの古本屋事情)がファクスされてくる。
週刊文春」表紙を取っておいて、新潮「マイ・ブック」に貼付ける。またメモ帳ができた。