野呂邦暢と格闘中

okatake2010-03-10

確定申告が終わり、といってもすべて妻まかせ。ぼくは、格闘する彼女の側を息を詰めて生きる。
昨年より、うん百万円収入が減り、経費は同じくらいかかっているという。かつて一人暮らししている頃の年収より多い額が、一年で減った。どうする。どうしようもないのだが。
収入に見合った生活をしていくしかないだろう。
それと、とにかく一つひとついい仕事をすること。有能かつ強力な同世代の書き手たち(1950年代後半組にすごい人が多いんだ、まったく)と伍して、自分が書くもののセールスアピールはどこにあるか。これが、どうもこころもとない。いや、本音を言えば、じつはこれまでこんな自分でよくやって来られたものだ、と思う。
頭の出来があまりよくないことは、小学校の頃からわかっている。緻密な仕事もできない。大きな視野も展望も歴史観もない。じつは、ないないづくしなのだ。
ことばに関するちょっとしたセンス、みたいなことでなんとかしのいで来たのではなかったか。この先も、そんななまくらな刀で戦っていけるのか。どうも自信がないのだ。
そんなとき、北海道新聞から書評依頼があったりすると、とりあえずホッとする。
このところ、いちばんいいと思っているマンガ『岳』を読み返し、ほろほろと泣く。
野呂邦暢と格闘中。野呂さん、お力、お貸し下さい。

それから、東京と打てなくなってしまった。とうきょう、と打つと、途中で歯車が回り出す。よくつかうコトバなのに、とうきょう(いま、一字ずつ打ってる)と打つと、なぜか最初に等卿と出てきてしまう。それで単語登録したのだが、それがいけなかったのか。
なんだか、いまだにパソコン、霧のなかを歩いているようです。わからないことだらけ。