君去りし後 告知あれこれ

okatake2010-02-23

ちょっと今週、煮詰まってきました。そのわりによく寝るけど。
重松清『きみ去りしのち』をなんとか読了。「ヨムヨム」の川本三郎さんの連載と同じタイトルだが、これはもちろんジャズのスタンダード「君去りし後」と訳される名曲がもと、でしょうね。岡本おさみ吉田拓郎コンビにも「君去りし後」という曲がある。
古本屋検索熱はまだ続いていて、重箱の隅をほじくるような段階に来ているが、ときどき、あれっと思うのは、すでに廃業した店がアップされていたり、当然あるべき店がなかったりする。鵜呑みにはできない、ということだ。しかし「古ツア」さんは、ここに出てこない店も拾っているから、いったいどういう情報源で動いているのか。たぶん、実家が大富豪で、独自に特殊な古本衛星を飛ばして、CIAみたいな情報機関を個人で持っていて、調べているのではないか、と言う人もある(って、ぼくのことだけど)。
21世紀版『古本屋地図』では、岩手県水沢市は、エム書房、雲母書房、白神堂書店の三軒記載があるが、ぼくの調べたところ、残っているのは白神堂さんだけで、そのかわり、検索サイトでは9軒も引っかかる。そのうち二店はゲオで、ほか、どうもリサイクル店らしい店が4つ。期待できるのは漢字の名前の店舗だが、これが白神堂ほか4つある。
あと、山口線湯田中」もいい。森森クラブ、ポラーノ文庫、緑風舎と、店名が期待させます。それにここ、中也記念館がある町なのな。温泉もあるし、川もあるし、いい感じの町なり。東武伊勢佐木線「羽生」駅周辺にも、漢字の店名の古本屋が4軒ある。羽生までは最寄り駅から1時間44分。これは、体が空いたら、ぶらり、行ってこようかしらん。
5月、野呂邦暢「菖蒲忌」にあわせて、諫早へ行くことが決まりました。「大人の本棚」の野呂邦暢随筆集が出ることで、お招きいただけることになった。諫早には駅前に古本屋がまず一軒(もう、ちょっといいかげんにしなはれや)。
朝日新聞夕刊2月17日付け「私の収穫」で見田宗介さんが、社会人になった年に下宿していた家の、豪放磊落な大家さんの話を書いている。くわしくは同記事にあたってもらうとして、これが国木田独歩の次男で彫刻家の佐土哲二であることを見田さんは後で知る。独歩の没後(二カ月後)に生まれた次男であるため、年譜等では「一男三女あり」と、哲二はなかったことにされてあることがよくあるらしい。小林多喜二デスマスクを取った人、三鷹駅前の独歩碑のレリーフ制作者として、名前が残るが、めちゃくちゃおもしろそうな人物である。チェックせよ。もちろん独歩については、黒岩さんの労作があります。
黒岩比佐子『編集者 国木田独歩の時代』角川学芸出版 2007

金子彰子さんの詩集がいよいよ出ます。興奮がこちらまで伝染してきそうだ。
http://d.hatena.ne.jp/Kaneco/

それから、いつも「スムース」たくさん売ってくれてありがとうの東京堂書店畠中理恵子さんの話題を、向井透史くんのブログより、そのまま以下貼付けます。向井くん、ごめんしてね(なつかしいなあ、イルカ!)

3月より、担当されている地方小出版やリトルプレス、自費出版のコーナーと一緒に、向かいの「ふくろう店」へ移られるそうです。そして、畠中さんへの応援イベントとして3/1(月)〜3/6(土)の六日間、石田千さんが、ふくろう店の六日間店長になるとのこと。6日には千さん司会のトークも開催。よろしこ。
石田千さんふくろう店6日間店長 記念
「雑誌のはなし」

有山達也さん×立花文穂さん×牧野伊三夫さん鼎談 司会・石田千さん

【日時】 2010年3月6日(土)15:00から17:00(開場14:45)
【会場】 東京堂書店 神田本店6階
【参加費】500円
【予約】事前にお電話/メールにて承ります。
 メール(tokyodosyoten@nifty.com)にて、件名「有山さん立花さん牧野さんさんイベント希望」
 (お名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。)
 ※3月5日以降は、お電話にてお問合せください。 電話03−3291−5181

東京堂書店HP:http://www.tokyodoshoten.co.jp/