2009年総括が終る。

okatake2009-12-28

昨日27日は、娘のピアノの発表会があり、出番のありそうな時間を見計らって会場へ。わが子の晴れ舞台をいまかいまかと待ち構える家族。自分もその一人。娘は中学生になってからピアノを習い始めたので、まあ技量もそんなもの。「かっこう」をつっかえながら、なんとか弾き終え、こちらもほっとする。すぐに自転車で帰宅し、準備をして高円寺へ。今年の締めとして、コクテイルでライブ。歌もうたう。
映画のベストテンは以下の通り(ただし番号は順位ではないし、今年公開されたものだけではない)。
1「スラムドッグ$ミリオネア」 2「チェンジリング」 3「ラースとその彼女」 4『天然コケッコー」 5「私は猫ストーカー」 6「よそ者」 7「ミルク」 8「秋刀魚の味」(川越「スカラ座」) 9「ホルテンさんのはじめての冒険」 10「美代子阿佐ケ谷気分」
岡崎武志できごとベスト10
庄野潤三死す 2編著、監修、著書3冊が10月に出る 3友人・中島悦子H氏賞受賞 4米沢のプラットホームで18年ぶりに上司と再会 5函館「海炭市叙景」映画化と摩周丸 6古書善行堂オープン 7スムースひさしぶりに発行決定(晶文社特集) 8「彷書月刊」休刊
9ネット力(古いアルバム、血縁者に渡る。金子彰子さん詩集発刊決定、N・M事件) 10亜鉛を飲む
今回のライブも初めての人が幾人か。遠野出身の若者、元「鳥海」店員のIくん(海苔の研究家)、白水社の女性編集者、「みちくさ市」でお客さんとして来た女性Sさんなど。
みなさん、忙しい師走に足をお運びくださり、ありがとうございました。これでようやくぼくの2009年が終った。あとはつけたしだ。
新潮文庫「マイブック」新作を回覧し、それがどういう持ち主か、ネギさんが探偵みたいに推理していた。
歌は、歌詞カードが遠過ぎて、途中わからなくなり何度か中断。失礼しました。2月初めにはオープンしそうな、新生コクテイルはもう少し広くなり、ライブスペースも余裕があるようでありがたい。
写真は、映画ベスト10をスケッチブックで描いた一部。「チェンジリング」であります。 

「考える人」最新号、いただきました。「あこがれの老年時代」という特集。
忘れていましたが、実業之日本社から、川端康成作・中原淳一画『乙女の港』(復刻と現代版のセット)も送られてきています。「乙女の港」は少女小説ですが、中里恒子が書いて、川端が手を入れたということになっています。

今日(28日)は、午前に「私がこどもだったころ」の再放送(小沢征爾)を見て、午後から家族で外出。吉祥寺で待ち合わせ、ぼくは京王の古本市に。「アジアンドッグ」に釘付けとなる。建築、美術、デザイン、文化史などのカタログの本当にいいところ、興味のあるところがずらり並んでいる。2000円から3000円の価格帯で、どうしても欲しいものが6、7冊あって甲乙つけがたい。しかし、みんな買うわけにはいかない。あれこれ迷って、『「生活」を「芸術」として 西村伊作の世界』(2002神奈川県立文学館)を2500円で。ほんとは函かなにかがあると思うのだが、たぶん裸本だから安かった。「ガッツ」「ヤングギター」の古いのが出ていて、500円パーなので、いいのを選んで一冊と思い、1972年6月号、浅川マキの表紙で、「吉田拓郎リサイタル」という曲集が入っていて、高田渡林静一の対談、中川五郎の拓郎批判、それに旭化成のCMソングをトワエモアが歌った「愛を育てる」の歌詞とコードが採録されている。この曲、好きで、検索したが見つからなかっただ。これで十分と、レジへ持っていったら、これだけ1000円だったんだ。気づかなかった。
奈良岡朋子の朗読CDで岡本かの子を聞いて、しびれる。なんて、いいんだろう。あわてて文庫を持ち出して、文字で「老妓抄」「家霊」を読む。語り口と描写がほとんで名人芸で、「家霊」なんて、落語で聞いてみたい。
佐々木嬢「夜にその名を呼べば」読了。前半のほうがいいな。

「愛を育てる」の歌詞をせっかくだから書いておく。山上路夫作詞、村井邦彦作曲

人は誰でも 愛を育てて 今日も生きてる この星の上で
愛があるから あしたがくる 愛が世界を育てている(旭化成

人は誰でも 夢を見ながら 今日も眠るよ この星の上で
夜の向うに 朝日が来る 夢が世界を育てている
愛を育てる 旭化成