明日はコクテイル

okatake2009-12-26

クリスマスも過ぎ、いよいよ2009年が加速して終幕へ急ぐ。
なんだか気が抜けたようになって、日々をのらりくらりと送っている。一日たつと、もう昨日のことが憶い出せない感じだ。今日は買い納めという気持ちで、音羽館で本を売って、均一でがさごそ買い、高円寺「好書会」へ。都丸均一、そして「ささま」で止め。ほんとうは、コウエンジのあと、新宿「京王」古本市、元気があれば銀座「松屋」へも行こうと思ったが、もうまったくそんな余力はなかった。ほんとになにか元気がなくなったなあ。それでも30冊近く買ったろうか。音羽館では、新潮朗読CD、岡本かの子『老妓抄』(奈良岡朋子朗読)2枚組を800円で買う。「ささま」では珍しく均一では買わず、なかで、清水潔『街に煙突があったころ』、町田忍『懐かしの昭和30年代』、鈴木貞美『「生命」で読む日本近代』、世田谷美術館カタログ『時空を超える風景たち』、岩波写真文庫『電力』を買う。いずれも、筑摩から出す「古本で読む昭和」をテーマにした本の資料として。そうそう、「ささま」のレジ近くにいたら、電話で取り置きを頼んだらしい男性客が、ちくま文庫版『岡本かの子』全集を買っていた。「音羽館」と「ささま」が岡本かの子でつながった。
明日は夜7時30分から、年末恒例の「古本酒場コクテイル」でライブをやります。ライブなんだけど、まあ、最後の忘年会みたいな気分ですので、お気軽にお越しくだされば、と思います。あづま通り「コクテイル」も来年の一月半ばには、移転のため休業となりますので、見納めということもあります。
20代の始めに作った歌の歌詞が出てきました。ひょっとしたら、ご披露するかもしれません。女の子に頼まれて作ったのに、渡せなかったんですね。恥ずかしくて。
これが今年最後だろうか、新潮社から辻原登さんの新刊『抱擁』が送られてきました。「この美しい少女は、見えるはずのない誰かを見ている。/二・二六事件から間もない、唱和12年の東京。前田侯爵邸の小間使として働くことになった18歳の『わたし』は、5歳の令嬢・緑子の異変に気づく」と帯にあります。