昭和42年はスパイダーズ

okatake2009-12-06

快晴の日曜日、西荻へ。海ねこさん、徳尾書店さんと三人で、中野書店さんの倉庫を見学させてもらえることになったのだ。貴重な体験をさせていただいた中野書店さんには、心からお礼を申上げる。業界の裏の話になるので、くわしくは書かないが、移動式本棚に完璧に番号で整理された在庫は圧巻であった。井伏鱒二の『仕事部屋』が軽々と4冊もあるんだもの。牧野信一の『西部劇通信』も、実物を初めて見た。棚から離れられない。海ねこ、徳尾両氏は同業者とあって、さすがにそんなにじろじろと見るようなはしたないマネはしない。中野さんから、あれこれ話をうかがっていたようだ。
一時間強、いいものばかりを見ていると、ちょっと風呂上がりのようにぽーっとしてしまう。このあと、手製のサンドイッチ、スープ、果物などを、本など一冊も置かれていない、天窓つきリビングでいただきながら、また古本の業界話。これもちょっと書けないや。しかし、いい時間を過ごさせてもらった。企画してくれた海ねこさんにも感謝だ。
古本熱に火がつき、高円寺の即売会へ。3日間開催の最終日。千年堂さんがマンガをいつものように安く出していて、「のらくろ」が函入り525円、630円、裸本が315円。『探検隊』『武勇談』を買う。一番の買いものは、「平凡」昭和42年のフロク歌本「オール・グループサウンド名鑑」これが1000円。表紙も裏表紙も写真はスパイダーズで、いちばん扱いが大きい。昭和42年段階でトップがスパイダーズだったことが分かる。