少し元気が出てきた+スペイン映画祭

okatake2009-12-05

坂道を転がるように12月が消費されていく。みなさん、お元気でしょうか。ぼくは元気です。亜鉛もばっちり飲んでます。
亜鉛は牡蠣に多く含まれているが、貝類ぜんたいにも含まれているとかで、急にしじみの味噌汁が飲みたくなった。
昨日は朝、早起きして、教育雑誌2つのコラムをなんとか書き上げ、外出。
神保町、なんだか神保町ばかり来てるな、へ。和洋会をちらりと。「水平書館」で児童雑誌や児童ものが安く、難ありだが、講談社名作童話全集の『ニルスのふしぎな旅』を300円で。絵が河目悌二だ。ぼくは河目悌二の線が大好きで、なめらかでリズム感があって優しい。あかね書房初級世界絵文庫も2冊だけ。300円。
昭和10年1月号の「主婦之友」フロク『奥様百科宝典』は、きれいな函がついて状態がいい。ぼくは裸本を持って居る。しかしここは300円ならバージョンアップだ。
河出が昭和43年に出した「日本の詩人」の『谷川俊太郎詩集』を200円。これは外側デザインはそうでもないが、中を開くとカラー(単色)の意匠が各ページを飾っていていい。粟津潔のデザインだ。そのほか、天橋立の絵はがきセットを200円。これは写真で見せますが、ちょっと洒落たデザイン。ちょっと驚いたのは、日曜朝、朝食をとりながら「旅サラダ」とかいう旅番組を見ると、佐藤藍子天橋立を訪ね、文殊荘に泊まっている。その文殊荘はこの絵はがきにも「文殊ホテル」として写っているのだ。もう少し言えば、ぼくが小さいころ、家族で天橋立へ旅して、この文殊荘で泊まった記憶があるのだ。
そのほか少し。あとはタテキンで庄野英二ロッテルダムの灯理論社200円、明倫館の均一もいつもは覗かないのにこの日は目にとまった本が。昭和16年誠文堂新光社、僕らの科學文庫『僕らの力』が見えた。このシリーズ、大好きで、安ければ少しずつ買っているが均一で見たのは初めて(普通は1500円から2500円ぐらい)。300円だ。うれしい、うれしい。
サンデー毎日で仕事をして(ちょっと僕のせいではないトラブルがあり、ドタバタと疲れる)、また神保町へ。ここで、どっと疲れが出て「ぶらじる」へ避難。このまま、近くのホテルに宿をとって、今夜は泊まりたい、と思うほど、身体が沈み込んでいく。一時間、ほとんど本も読まず座っていると、朝日新聞出版のKさんが。ここで「アサヒ芸能」の著者インタビューがあるのだ。「アサ芸」から取材が入るなんて珍しい。もっともぼくは著者じゃないんだけど、写真も撮られ、編集者、ライター、カメラマンを前に1時間半ほど、古本のバカ話を。
6時からふたたび「ぶらじる」で筑摩の青木さんと打ち合わせ。預けていた原稿(「日経」「赤旗」「教員養成セミナー」などの連載)を一冊にまとめてもらえることになり、方針とこれからまだ付け足す原稿について話し合う。方針はすぐ決まり、全体像が固まっていく。こうなるとあとは書くだけ。年内に来年出す本が2冊も決って、少し元気が出てきた。
文春ムック『今おもしろい落語家ベスト50』が届く。ぼくはアンケートに答えている。ぼくの選んだ3人は小三治志らく、川柳。追伸で桂吉朝を選べない悔しさを添えた。

知り合いが関わっている「スペイン映画祭」が、新宿「バルト9」で来週8日から3日間、開催されます。ふだん、なかなかかからない映画みたいなので、ぜひ興味のある方は、
サイトを覗いて、足を運んでください。バルト9は、エレベーターで上る途中、新宿高校が見えますよ。
http://www.hispanicbeatfilmfestival.com/