これでも秋かしらん、暑いね

朝、「世界ふれあい街歩き」を30分見て外出。五反田を目指し、9時40分か45分には着けるかと思ったが、中央線が遅れ、着いたら10時を過ぎていた。
それでも200円を中心に12冊拾う。アトリエ社のユーモア全集、中村正常『虹の下の街 ほか』がずいぶん陽に灼けているが函入りが1000円。最低でも5000円ぐらいするシリーズだ。裸本を持っているのでバージョンアップだ。
元D社の編集者で、ぼくの『文庫本雑学ノート』を作ってくれた、いわば生みの親の1人、Nさんを見かけ、お茶に誘う。Nさん、蔵書のデータをすべてケータイに取り込んでいる。「これでダブって買うことがなくなりました」。
ちょっとやり方を説明してもらったが、とうていぼくが手を出す心配のない、めんどうな作業だ。
サンデーで仕事をして、帰り神保町へ。このあと4時から「ぶらじる」で取材を受けるつもりで、ずっと待っていたが、4時になっても取材者が来ず。よく手帳を確認すると来週だった。アホアホ中嶋くんがたまたま五反田でも会い、「ぶらじる」でも会った。少し喋る。
取材に来る編集者に紹介するつもりで、待たせていたのだが、悪いことをした。「コミガレ」で小林信彦『世界の喜劇人』新潮文庫を拾う。
なんだか、とてもとても疲れてしまい、帰りの電車で座りたかったが、席は埋まっている。「ぶらじる」でも車中でも、とんぼの本、『ルイス・バラガンの家』を読む、見る、していた。いつぞや見た「世界の住宅」でも、このメキシコの建築家、バラガンの住宅に特に関心があったところに、この本が出た。ワタリウム美術館で展示があるそうで、これは行かねば。
帰宅したら、風船舎から新しい目録(第3号)が届いていた。A面が「音楽をめぐって」、ひっくり返すとB面が「LIFE」という特集。140ページ以上で、写真ページも充実した、内実ともに力のこもった目録。
デパート、服飾、美容、家庭、あるいは娯楽、旅行、あとは産業企業ものの文献、資料をこれでもかと集めたのがB面。ラブミー化粧品の「尖端化粧法」や、伊勢丹新宿店の各種案内60点だの、堀内誠一が手がけた伊勢丹のPR雑誌18冊だの、よくぞ集めたりと思われる資料がじゅずつなぎで出てくる。いったいどれだけお金をつぎ込んだことだろう。
赤見くんを「だいこんの会」に「またおいでよ」と誘ったとき「行きたいけど、お金がないんです」と言っていたが、これを見ると、あながち断りの言い訳でもないようだ。