武蔵国分寺跡散歩

バーボンではIWハーパーがいちばんうまいと思っていて、これを買ったときはついつい飲みすぎてしまうのですね。
午前中に「ブックジャパン」書評、『一箱古本市のあるきかた』を送付。11時から歯医者。もう3年近く、とぎれとぎれだが通っている。そのまま国立へ出て、西国分寺へ。思い立って、西国分寺から国分寺跡、万葉植物園、お鷹の道、殿ケ谷戸公園を散策し、国分寺駅から帰る。小平に住んでいるころ、家族で来たことがあったが、それ以来。武蔵野国分寺跡周辺は広い地所がそのまま残されていて、どこか地方の村を歩くような気分。気持がせいせいしてくる。
少年少女日本文学選集『佐藤春夫名作集』で、「西班牙犬の家」「お絹とその兄弟」「田園の憂鬱」などをぱらぱらと読み返していると、いずれも大正5年に佐藤が移り住んだ神奈川県都郡中里村字鉄(くろがね)が舞台になっている。むかし読んだときは、舞台になった場所がどこかなどあまり考えなかったが、どこか地方の村というイメージであった。しかし、今回、当時の住所を年表で知り、いまの住所を調べると、横浜市青葉区に鉄(くろがね)町というのが残っている。たぶんここだろう。国道12号線、それに鶴見川が流れているが、鉄道は走っていない。野外活動センターとあるが、民家もあまりない風で、案外、佐藤が住んだ頃の面影を残しているのではないか。いちど調査に行きたい。