拓郎と亜鉛

okatake2009-11-17

雨で一日家にいる。さいきん受贈書の紹介をさぼっていますが、川本三郎さんから『きのふの東京けふの東京』平凡社をいただく。雑誌「荷風!」、「東京人」に掲載された東京さんぽの文章を中心に編まれている。ぼくもさいきん、東京歩きが楽しくて仕方がないので、これはいただき、です。
先日、電話で拓友(拓郎ともだち)の白石から、今年九月に東京フォーラムであった拓郎コンサートが完全収録された三枚組CD+DVDが出ていることを教えられ、さっそく昨日、ひさしぶりにアマゾンをガチャガチャやって、注文したら今日とどいた。早いなあ。さっそく、赤いソファに座って三枚ぶっとおしで聞く。なにしろMCから場内アナウンスまで、ほんとうにライブの時間をそのまま閉じ込めてある画期的な録音だ。ばかでかい音量にして、目をつぶっていると、コンサート会場にいるような気分。午前から午後へ、こんな時間が自由に仕える自由業という身分をありがたく思う。これだけ十全に、真正面からもれなく身体に入ってくるのは、やはり青春期に没頭した拓郎だからだと思う。しばらくはこのCDと亜鉛でなんとか生きていく。古い曲もアレンジしなおされ、新しい印象。「白夜」ってこういう歌だっけ。ウクレレ弾き語りの「加川良の手紙」もいい。「真夜中のタクシー」はライブバージョンで、CD録音のと違ってどんどん逸脱していく。
来週月曜日の「みちくさ市」準備(古本おみくじも新作を作った)、「上々堂」追加準備、「ゆず虎嘯」の棚に置かせてもらう本の準備などなど。本にまみれる。
週刊現代」今年のベスト5アンケートは、小説という縛りがぼくにはきついが、なんとかスクラップなどを見て5冊選び送付。
「ぐるり」の五十嵐くんが動き出していて、「雲遊天下」で「彷書月刊」の田村さんにインタビューしてくれないか、と言ってくる。よろこんで引き受ける。
生田さんに依頼された「産経」書評、篠田正浩『河原者ノススメ』がなかなか重厚で手強いホンで、うんうんうなりながら読む。
明日から深川いっぷく亭で林哲夫さんの「読む人」展と、装幀展が開かれます。http://d.hatena.ne.jp/kiribari-mameko/
あさっては「古本酒場コクテイル」で、その林さんを迎えてトーク
そうかあさってはTBSが朝あるから、その放送原稿も書かないといけないのだな。
拓郎と亜鉛でなんとか今週を乗り切ろう。土曜は高円寺某所で古本セミナーを行います。