深川いっぷく亭へ

okatake2009-11-18

天気がよい。午前中、BShiで「茶の湯」特集を一時間だけ見て外出。「深川いっぷく亭」で林哲夫さんの「読む人デッサン」展、と装幀展がある。明日は林さんとトークをするので、見ておかないととでかけた。東西線門前仲町下車。地下鉄だから上がるか、と川本三郎さんが書いていたが、まさに上がるだ。ここに、ちょっと月島寄りに「ブ」がある。けれどなんにもないや。新書一冊だけ拾う。門仲交差点から少し木場寄りに「朝日書店」があるが、シャッターが閉まっていた。リニューアルしてからは初見参で楽しみにしていたが。深川不動の境内を抜け、もと暗渠の遊歩道に八幡橋が架かっている。鉄の橋で、菊の御紋がついているのが特徴。その先に、もう一本、他所から移した橋が展示してあった。不思議な遊歩道だ。
高速の高架を抜け、なお北へ。葛西橋通りに「ブ」がある。しかし、ここでも拾えず。なんとか文庫2冊。「ブ」を西へ。仙台堀川にかかった亀久橋を渡って北へ。橋のデザインがすべて違うのが楽しい。白河3の交差点を東へ入れば、ここが深川資料館通り商店街。腹が減ったので、以前、入った中華「八仙苑」で半チャンラーメン。うまいよ、ここ。ここから「深川いっぷく亭」はすぐ、のはずで歩き出したら、後ろから「岡崎さん、岡崎さん」と呼び止める声が。ふりかえると右文書院の青柳さんだ。通り過ぎてしまったらしい。コーヒーをいただきながら、「読む人」デッサン展を見る。青柳さんが帰ったあと、三省堂の大塚さんが来て、ほどなく林さんも到着。バトンを渡すように、次々と人が去り、ぼくも去る。
ここからまた北へ。小名木川を超え、森下文化センターへ。ここに「田河水泡のらくろ館」があるのだ。写真入り年譜、生原稿、キャラクター商品、書斎再現など、こじんまりしたスペースに展示されていた。なんといっても生原稿だ。引かれた線の美しいこと。樹木の根っこや、塀の際などに、デザイン的書き込みが施されている。デザイナーっぽい絵だな、と思う。
ここを出て、高橋夜店通り商店街を歩く。あちこちに「のらくろ」をデザインした旗がぶらさがっている。「古本」の文字を見つけ、どきっとしたが、見ると果物店。しかし、商品はおそろしく少ない。壁に本棚の跡があり、やはりここはかつて古本屋だったのだと思う。あとで調べたら、どうやら「石原書店」らしい。この近くに、かつて「高森古書」もあり、ネット販売を早くに始めた店として、ずいぶん前に取材したことがある。取材の帰り、ぐうぜん「魚三酒場」を見つけ、有名な酒場と知らず、飲み食いしたのだ。どれも安く旨かったのを覚えている。なんだか懐かしい。「魚三酒場」は門仲にもある。
都営大江戸線「森下」駅で乗らず、このあとなおも両国まで歩く。京葉道路沿いに「ブ」があり、今日3店舗目。けっきょく、小型店ながら、ここが一番拾えた。単行本1冊を含む10冊を買う。
国立まで戻ってきて、「デ」に志ん朝のCDがたくさん出ていて、たくさん買うわけにいかず、3枚だけ選んで買う。
8000歩の散歩でした。
もちろん亜鉛は飲みました。あんまし、効き目ないみたいだが。