手紙を出したい気分の11月

okatake2009-11-15

昨晩、やっと国立にできた女子の古本屋「ゆず虎嘯(こしょう)」へ行ってきた。一箱古本市みちくさ市などではおなじみの女性コンビ。この夏からのオープン。あの、国立名物「谷川(やがわ)書店」の少し先、楽器屋の二階にある。金土日の夜3時間だけという変則的な営業時間を不思議に思ってたいたら、どうも昼間は英会話教室が開かれているスペースを夜だけ借りているらしい。店主二人は昼間は出版関係の仕事をしているとのこと。「彷書月刊」か増補「彷書月刊」にくわしく書かせてもらうつもり。どうぞ、お近くの方は、足をお運びください。
今日はCSでヒッチコック2本。イギリス時代の「舞台恐怖症」と「裏窓」。後者は2、3回は観ているはず。前者は、なんと観てわかったが、初めてだった。無実の罪を着せられ、人前に出られない男性の代わりに、彼に思いを寄せる娘が探偵役となって事件を解決する。「裏窓」もある意味、同じ構造。ヒッチコックプロット、といっていいだろう。「舞台恐怖症」が思いのほかよかった。憎々し気で冷徹な(と思わされる)女優をデートリッヒ。探偵役の娘の父親(母親と別居中)が、ものわかりがよくて、ダンディで洒落っ気があって、じつにいい。それに比べれば若い男性二人はぼんくらだ。
読書は有元利夫&容子『花降る日』と、武満徹『時間の園丁』、ともに新潮社。有元は谷中の住人。しかし、新潮社はいい本出すなあ。
手紙、ハガキを何本か書く。もっと人に、手紙を出したい気分の11月だ。
今日も亜鉛を飲んだ。