ひさしぶりに東京へ帰ってきてうれしいのか、午後から中央線散歩です。午前中に、一本、「あった、あった。」原稿を送付し、二件、ゲラをフアックスで戻す。
歯医者に行って、中央線。澄ちゃんにもらった「ラピュタ」招待券で、新藤兼人「人間」を観る。昼は、「冨士ランチ」で。「人間」は嵐に遭難した漁船で飢えと絶望からケモノになる4名の極限状態を描く。ちょっと気になったのが、山本圭以外は、殿山、乙羽、佐藤慶とも、飢えに苦しみながら、ちっともやつれていないことだ。乙羽信子など、ほとんど一カ月飲まず食わずなのに、二重あごだ。
音羽館でごそごそ買って、広瀬くんと「赤れんが」で話す。
広島行きでは、往復の車中で、ジュンパ・ラヒリ『その名にちなんで』(新潮文庫)読了。これは読み応えがあった。
広島一箱、ドンベーさんの箱から買った山田稔『詩人の魂』も読んでしまった。目次に描き込みあり、というので300円だった。読みかけだった藤沢周平たそがれ清兵衛』も終え、本が読めて仕方がない。