宇宙飛行士になる夢を見た

okatake2009-10-13

朝7時に眼が醒める。宇宙飛行することになって、それが、インスタントコーヒーの瓶ぐらいの大きさの宇宙船で、「ミクロの決死圏」みたいに、人間の方が小さくなる。その宇宙船も、プラモデルみたいなちゃちな作り。向井くんも選ばれていて、さっさと小さくなる機械にかかって、宇宙船に乗り込む。両手で輪を作ったぐらいの穴をくぐり抜けて、数名の宇宙飛行士が、おもちゃみたいな宇宙船に乗りこんでいく。いよいよ自分の番になるが、どう考えても、こんなのでは宇宙まで行けないよ。おれはパスしたいなあ、ぜったい無理だよと懊悩していると目が覚めた。
午前、日本映画チャンネルで、吉村公三郎千羽鶴」を観る。川端康成原作、新藤兼人脚本、宮川一郎カメラ、伊福部昭音楽と豪華なチーム。北鎌倉の駅から始まる。円覚寺のお茶会、銀座、大磯など小津安二郎みたいな舞台。
主演の森雅之は、何もしなくってもオンナにもてる役。缶入りロングピースが何度も出てきて、ほかに茶器なども登場するので、モノクロのせいもあって、次第にロンピーの缶が茶器みたいに見えてくる。吉村公三郎の職人的な、やることはきっちりやりました、という堂々たる演出に感服。小津や成瀬、黒澤ほどの突出した作家性はないにしても、日本映画黄金時代の質を支えた重要な映画監督である。目立たぬが、森雅之に父親の代から仕える婆や役の英百合子が好演。殿山泰司もちょい役で出演。
昼飯食いがてら立川栄「ブ」へ。あれこれ買ったが、JTBから新潮社に移った「旅」の09年4月号を買う。これ、かんぜんに女子向けだが、「盛岡で出会う、宮澤賢治と手仕事と。」特集がよくできている。写真の使い方が「芸術新潮」っぽいというか。井上ひさし宮澤賢治に聞く』を読んでいたせいか、また盛岡へ行きたくなる。刑事コロンボ「黄金のバックル」も買う。
メリーゴーランドの古本市が終る。盛況だったようだ。扉野くんから、会期中に起きたちょっとしたエピソードを報告した手紙をもらった。どこかで紹介したい。
夜、歩いて国立まで往復。「ブ」で文庫2冊買い、久米明朗読の漱石『門(下)』CD(4枚組)を500円で買い、帰りの道すがら、持参したCDウォークマンで聞きながら歩く。歩きながら聞くのに、この朗読CDがぴったり。けっこう集まって来た。こうして漱石を、久米明で聞くと、いいですねえ。
18日(日)に高円寺コクテイルでライブをします。みなさん、来ていただけるものでしょうか。恒例の古本入札市もやります。『古本検定』の見本もできていればご披露します。チャージ1000円、夜7時半開始。予約なしでもどうぞおでかけください。