『あなたより貧乏な人』見本出来!

okatake2009-10-06

山へ行きたい気分だが、雨である。で、いちにち家にいる。
今週末10日から三日間、「メリーゴーランド京都」で始まる古本市に参加するので、そのための本を集め、値をつけ、箱に詰める。宅急便の集荷を頼んだので、取りに来るまで外へ出られない。どんどん本が家から出ていく。いいことだ。
昨夜、善行堂と電話で話したが、もうすっかり古本屋さんになっている。けっこう順調に売れてるけど、先は不安。買い取りの値をつけるのが難しいなど。
『あなたより貧乏な人』メディアファクトリーの見本が届く。とうとうできたか。これまでのぼくの本のなかでは異色だが、編集者の永井くんのアイデアとリードで、なんとか一冊のホンになった。できてみると、やっぱり可愛いものである。自分の本は。16日発売となります。カバーがピンクで、こないだ出た『太宰萌え』がもっと強いピンクで、この秋、ピンクづいている。ピンクのシャツでも買おうかしらん。
青木正美さんから『場末の子 東京・葛飾一九三三〜四九年』日本古書通信社が届く。激動の昭和を、東京の下町で過ごした青木さんの十五歳までの記録。
彷書月刊」連載、京都の「はんのき」「カライモブックス」について書く。これから来年10月号まで、一回、一回大事に書こう。
昨日、家内とイオンモールへ買物。書店で、山田宏一和田誠ヒッチコックへ進路を取れ』草思社を買う。これはTBS用。
土曜日あたりから晴れそうで、一箱古本市はだいじょうぶみたい。穴八幡の青空は雨に降られっぱなしだったが、それでも三日開催して、成績は悪くなかったという。向井くん、どんな本の集め方、売り方をしているんだろう。
二週分まとめて「あった、あった。」掲載の毎日夕刊が送られてくるのだが、その10月1日分に村上春樹インタビューの「下」が掲載されていた。そこで、「1Q84」の青豆、天吾は一種の「孤児」だという。その「孤児性」はディケンズの時代にもあって、派遣切りによる孤独感は産業革命のときにもあった。「今僕らは新しい産業革命の中にいて、僕ら自身のディケンズを求めているとも言えます」と語っている。同じ夕刊の紙面、右側は富岡幸一郎による庄野潤三追悼。これは得した気分。