詩はやっぱりいいや

okatake2009-10-03

明日、古書会館で古書の日にあわせたイベントがあり、その進行役を務めるため、今日は、予行演習とマスコミ(といっても一組しかいなかったが)向けに椀伏せという入札と、振り市を地下のいつもは即売会をしている会場でする。ぼくは「盛り上げ」係。「なんでも鑑定団」の島田紳介みたいな役どころ。
それでも明日から始まる即売会(UBCを憶い出させる)の前日に、本を見れたのはうれしかった。前から夢だったのだ。買いはしなかったが、強者どもの目に触れる前に、自由に本を見られるのは楽しい。西秋さんが200円から500円コーナーを作り、ここはけっこう買えます。あと徳尾くんが、貸本マンガほかを安く大量放出。海ねこさんも雑誌のフロクや紙ものを値下げして出していました。まずはこのあたりが注目でしょう。もちろん、値は張るが、まちがいなくいいものもたくさん出ています。
明日12時から、椀伏せという古風な入札と、一般客を対象とした振り市も開かれます。とくに予約はいらないみたいで、もしお時間ありましたらどうぞ。そのあと、出久根達郎氏の講演もあります。無料だそうです。
仕事が終って、ランチョンで、中野さん、西秋くん、海ねこさん、徳尾くんとビールで乾杯。二時間ぐらい、古本業界(神保町)の話を聞く。中野さん、リタイアして、田舎にひっこみたい、みたいなことをしきりに言う。ぼくの目からみると、中野さんなど、古書業界で成功者と思えるが、そういうこととは別らしい。
気がつかなかったが、隣りの島に坪内・福田両氏を囲む集りがあったようで、坪内氏から挨拶される。よく気がつく、ていねいな男である、坪内くん。
帰りの電車で、珍しく眠ってしまった。やはり緊張していたのか。
行きの車中で、田村隆一『自伝からはじまる70章』を読んでいたのと、金子彰子さんの詩集を読んだのとで、詩がむしょうに読みたくなり、コミガレで現代詩文庫を三冊。続々田村隆一平田俊子天野忠を買う。タテキンでは、文庫6冊。うち3冊は100円。もっと蔵書をへらすつもりでいるのに、やっぱりどうしても買ってしまう。「ぶらじる」でおいしいコーヒーを飲みながら、詩集をパラパラ読んでいたが、詩はやっぱりいいや。買ってよかったんだ。

高円寺のあずま通り「古本酒場コクテイル」が来年一月で契約切れということで移転することが決っています。そこで、今年いっぱい、毎月トークをやらせてもらうことになりました。
第一発目は今月18日(日)夜7時開場、7時半からです。ご予約は電話03−3310−8130 もしくは「コクテイル」のHPからアクセスください。
11月19日は林哲夫さんをお招きします。こちらもどうぞ。12月は恒例の「今年のベスト10」をやろうと思っています。コクテイルでお目にかかります。