最終日、行くからね

okatake2009-08-01

昨日のことなんだが、「ギンレイ」で昨日見逃した「英国王 給仕人に乾杯!」を見るため外出。その前に、ちょっと「がらくた市」を覗く。
五木寛之のことを書いていて、ワセダ時代、上京して住むところがなく、穴八幡の床下で寝泊まりしていた、という個所が、いろいろエッセイを読んだが見つからず、植田康夫『白夜の旅人 五木寛之』を見つけて開いたら、書いてあったので買う。300円。同じく貧乏ネタで水上勉冬日の道』(中央公論社)は、戦後、文学を志しながら、業界紙や出版社をわたりあるき、貧乏のどん底宇野浩二の知己を得て、といういちばんおもしろい部分の半生記。これだ、これだと買う。200円。あっというまに読む。ほか滝田ゆう『ぼくの裏町ぶらぶら日記』講談社はあんまり見ないや、500円。雑誌「月光」の「特集・ニッポン喜劇思想体系」315円に、ナンシー関のロングインタビューあり。
上へ上がったらロビーでライターの濱野さんとばったり。ときどき即売会でクロークもしている。ライター稼業の大変さを、ここでも話す。表へ出ると、ガレージ前に海ねこ、とくのお、またたびを発見。あと一人、挨拶しそびれたが若い古本屋さん。海ねこさんに「最終日、行くからね」と約束したので、今日、今からでかけるつもり。
「英国王 給仕人に乾杯!」は、ホテル王をめざし給仕人として働く、小さな男の禍福はあざなえる縄のごとき人生を描く。舞台はチェコ。やがてドイツが侵攻し、という歴史的背景も描かれるが、ちょこまか動く主人公がおもしろい。しかし、なんというか、波瀾万丈なのに、波瀾万丈に描かないのを退屈したのか。何人か席を立つ年輩者がいた。
下鴨へは行くと決めているが、緊縮財政のおり、高速バスで行くか、いっそ青春18で行くかなどと考える。青春18を使うにしても、町田から小田急急行で小田原まで行けば(別の料金はかかるが)時間を短縮できる。これで京都まで9時間。むかしは、特急に乗っても、東京と大阪までそれぐらいかかったんだよな。

「古本ソムリエ」ブログより。
いよいよ下鴨です。下鴨がない夏なんて考えられません。
 みんなでランチを食べましょう。
 グリル生研会館です。8月11日(火)、13時古本祭り本部前集合です。
お早めに、ぼくか林さんのブログのコメント欄かメールでお知らせください。
それでは15名にしましょうか。みなさん、どんどん参加してください。
http://gourmet.yahoo.co.jp/0005148914/P011137/

下鴨神社からすぐ近く。東京から下鴨へ行かれる方もぜひどうぞ。まだ数名、余裕があるようです。