風船舎がすんごい目録を出したぞ!

okatake2009-07-05

書肆紅屋さんが、古書善行堂のプレオープンに馳せ参じ、写真をさっそくアップしてくれている。おお、かっこいいじゃないか!
それに、店内はお客さんですし詰め。よくやったもんだよ、ほんとうに。紅屋さんの詳細なるレポートが待たれる。

http://d.hatena.ne.jp/beniya/

東では、精鋭の「風船舎」さんが、第2号の古書目録を出した。これがまた、ものすごいの。
A面とB面で裏表別れていて、A面が「音楽をめぐって」、B面が「Life」という特集。「Life」は、よくぞよくぞ集めたりと、肩をゆさぶってやりたいモダニズム文献が、ぎゅうぎゅう詰まっている。目次を引き写しておくと、「暮らしを支える諸産業 通信・運輸・工業・印刷・食品など」
「日常を彩る 美術・デパート・服飾・美容・衛生・家庭など」「余暇を楽しむ、各地散策 スポーツ・娯楽・旅行など」「戦争 旧植民地・外国」といった具合。
ぼくがパパッと目にとまったのは、『森永太一郎伝』昭和12が、森永製菓の創業者伝記、「明治製菓売店あるいは工場内で着用されていたと思われる制服」戦前、という不思議なものもある。岡田書店の「食パン新書」というのも気になるし、東京朝日新聞社の『制服の花嫁 附・ガンバリ亀さん』昭和8年上下巻も欲しい。『阿部金剛画集』第一書房があり、昭和13年『接客読本』がある。鈴木宗『伊勢丹の研究と実習販売日誌』昭和11年は、なんと、伊勢丹新宿店に務めた著者が、手書きで日記をつづり、レッテル、レシートなどを張り込んで製本した、天下一品もの。こうしてチェックしだすときりがなく、たちまちウン十万円になってしまう。懐ろと相談して、数点、なんとか注文を入れて、このすごい目録を世に出した若い二人を言祝ぎたい。
目録がほしい、見たいという人は、風船舎までお問い合わせ下さい。持ってたほうがいいよ、この目録は。
風船舎 http://fusensha.ocnk.net/