浅生ハルミン主演「私は猫ストーカー」

okatake2009-07-02

TBS「森本毅郎スタンバイ!」で、南川三治郎『アトリエの巨匠に会いに行く』朝日新書を紹介。思いのほか、森本さんに受け、ひさびさのヒット。
昨日は、神保町へ。「彷書月刊」編集部に立寄る。さっきまで、退院したばかりの田村さんがいたという。そうか、田村さん安心したんだ。ひとまず安心だ。タテキンへ向かう途中、ハルミンさんと越川さんを発見。これから三省堂へ向かうという。今夜、プラス鈴木卓爾監督を加え「私は猫ストーカー」公開記念のトークがあるのだ。ぼくもこれを聞きにいく。タテキンにはずいぶん「ユリイカ」が出ていたが、某大学のハンコが押してある。100円から二冊、格上の箱から「ユリイカ 大島渚」を300円で。文省堂で、岸田今日子『子どもにしてあげたお話〜』を買う。
会場へ向かう途中、右文書院の青柳さんとエレベーター前でバッタリ。二人で8階へ上がるがまだ準備中。2階へ降りて、お茶をする。いつのまにかカフェ・レストランの「ピッコロ」が内装も変わり、カフェになっていた。ここでよく編集者と待ち合わせ、オムライスを食べたものだったが。
トークは最前列で聞く。あとでネギさんに教えられたが、鈴木監督は役者でもあり、市川準トキワ荘の青春」で、藤子不二雄A役をやっていたという。そうか。「猫ストーカー」を伝授するため、ハルミンさんが先導してロケハンをかねて谷中根津千駄木を歩いたメイキングが映し出されたが、これがよくできていて、30分近く、飽きずに見られた。主演浅生ハルミンによる「私は猫ストーカー」という感じであった。
映画の撮影は正味一週間ぐらいで撮ったらしいが、そのあいだ、猫を追いかけ、猫の泣き声ばかりを聞き続けたもので、しばらくは赤ちゃんの声も猫の声に聞こえ、黒いストッキングが落ちているのも猫に見えた、という話がリアルでした。「映画と猫と古本」というタイトルだったが、「古本」の話がほとんど出ず、来る日曜日の「立川オリオン書房」での、トークイベントでは、古本の話をたっぷりしようと方針をたてる。
トークが始まる前、前列にいた関係者らしい若い男女が、「私は猫ストーカー」を絶賛する映画評(蓮實重彦)が、「群像」に掲載されるという話をしているが、どうも「群像」がどういう雑誌かは知らないらしい。「文芸雑誌?」「っぽいよね」みたいな。まあ、そうかもしれない。逆に、「群像」を読んでる、って言ったほうがオドロキだよ。
トーク終って、振り返ると、あちこちに知った顔が。「おう!」「ああ!」と声をかける。ネギさん、未来社の天野さん(ひさしぶり)、コウノ、その友達とぼくとで、近くの居酒屋で飲む。村上春樹マイケル・ジャクソン、そして映画といまどきの話。あいだあいだに、天野さんが話題を持ちかけると、どうも、みんなそれに乗らず、天野さんが孤立する。「孤立女王」と名づける。
今日は帰宅して仮眠。歯の治療に。長期戦なのだ。いままで、ずっと間違った噛み合わせで食べてきたらしい。根本的な改造が必要。やれやれ。
ブックジャパンに、高橋輝次さんの『古書往來』みずのわ出版、について書く。アップは来週月曜日。