やっぱり文学というものは必要だな

okatake2009-06-15

教育誌連載コラム2本書く。コラムは、いま話題の盲目のピアニスト辻井くんの快挙と、岩城宏之『音の影』から「絶対音感」についてのおもしろい話をくっつけて。「名言」は、山口瞳の「やっぱり文学というものは必要だな」。
半日かけて、付箋をつけた太宰本の個所を自宅のコピー機で複写。まだ足りないか。うーむ。
夕方近くになり外出。教員養成セミナーの古本コラム(48回)が連載終了になり、その打ち上げで、同誌編集長のSくん、歴代の担当編集者Sさん、Kさんと千駄木で飲食する。その前に、ちょっと新宿展東京古書会館を覗く。2日目平日とあって閑散としている。どこかで大きな放屁の音2発。1発目にP音が破裂して、「あれ?」の声のあと、もう1発。1発放ったので、もうどうでもいいと思って、続けて放屁という感じであった。出所はわかったが、ここでは書かぬ。
あんまり状態のよくないが、角川書店『人生論読本 太宰治』を500円で。いま必要だから、これでいいのだ。あと、滝大作、赤塚、タモリ、高平が組んだ『ソノソノ』315円。
日暮里に移動。北口から出たのだが、駅がえらくきれいになっていたのに驚く。エキナカの店も増え、改札口よこにはリブロだってある。終末感ただようたそがれた、前の日暮里駅も好きだったが、毎日利用している人は、もちろんこの新装は歓迎だろう。ひと足先に来ていたKさんと一時間、谷中、千駄木を散歩する。「猫ストーカー」の映画チラシが各所に貼ってあった。「不思議(はてな)」へ寄って、ご店主とコトバを交わす。あいかわず、いろんなものが置いてある。店頭入り口の均一で、渡辺紳一郎『恋愛作法』四季新書を買う。
ほかの2名が合流したころには、どしゃぶりの雨になり、千駄木の交差点からいちばん近い、二階の中華へ入る。高級感のある、落ち着いたきれいな店だったが、とうとう客はわれわれ4人だけ。料理はうまかった。
一度、雨が上がったと思ったら、店を出るころにはまた強い降りになり、これは国立からタクシーだな、と覚悟したが、駅に着いたら上がっていた。とうとう、傘を持たないまま、なんとかやりすごした。
新婚の扉野良人くんから、婚礼記念冊子と、扉野くんが季村敏夫さんといっしょに編集した『Love is 永田助太郎と戦争と音楽』が届く。婚礼記念冊子といったって、並みのものとは違う。デザインを羽良多平吉。巻頭で、二人の名前を詠み込んだ書き下ろしの詩を谷川俊太郎、そのほか、荒井良二今江祥智恵文社堀部篤史ほしよりこなど、豪華メンバーが絵や文章を寄せている。魚雷くんも、だ。こんなの、あり?