1Q84読了

okatake2009-06-13

ついさっき、村上春樹『1Q84』(1・2)を読み終えた。今日いちにち、で1000ページもの小説を読破したという経験は、あんまり記憶にない。それだけ、この小説に力があったということだ。
話の柄が大きく、細部にいたって周到で、とにかく飽きさせない。
ここで、読後感想を述べたり、批評したりする気はぜんぜんない。緻密で示唆に富み、くわしい分析は、わが北條くんが「ブック・ジャパン」で、やっている。そちらをご覧下さい。
http://bookjapan.jp/search/review/200906/houjo_kazuhiro_01/review3.html
ただ、これはまちがいなく続編がある。4月から6月が「Book 1」7月から9月が「Book 2」だから、たぶん半分が終ったところ。あと「3」「4」で、この時点で解けない謎が徐々に明らかにされていくはずだ。そして一年が連関する。青豆がふたたび、1984の世界で生を取り戻し、天吾と再会する。そうこなくっちゃ、どう考えても話は終らないだろう。
天吾が住み、青豆が隠れる場所として「高円寺」が舞台に選ばれたのも、なんだかうれしい。
ところで、ネット古書店のハーフノートブックスさんが、ブログで、こんなことを書いていた。ううむ。
ヤフオクといえば、例の村上春樹1Q84』(小冊子付)が終了した。落札価格は9250円、この値段も高いと思うがアクセスは最終的に2000近くにもなってびっくりである。あんな小冊子がそんなに珍しいのだろうか。作品自体はさっぱり面白いとは思えないし。」