シブサワ59才

okatake2009-06-01

今日から6月か。今年もあと少し。
教育誌で、夏休み読書特集ということで、教師向けに6冊を各100字で紹介文を書く。こういう場合、原稿料が安いから、文字数を少なくと考えるのかもしれないが、事情はまったく逆で、最低200字ぐらいないと、腕と足を縛られて海に放り込まれたような気分になる。どう考えても100字は無理だよ。かえって苦労する。でもやったけど。
続いて、気の張る匿名の某コラムをやっと書き上げる。
午後、昼飯食べがてら「ブ」。文庫などごちゃごちゃ買う。
「週刊ブックレビュー」から出演依頼。担当者は阪神ファンなり。「あきまへんがな、阪神」「真弓のコメントを聞くのがつらい」「収録までになんとか5割復帰」など。今回、趣向を変えて、神奈川近代文学館で収録がある。
夕食後、国立まで散歩。CDウォークマンで新潮朗読CD「銀河鉄道の夜」(岸田今日子)を聞きながら。岸田の絶妙な朗読を聞きながら、「銀河鉄道の夜」について気づいたこといくつか。国立「ブ」で桑田佳祐のCDを3枚買う。
風呂に入りながら、NHK「こだわり人物伝」白洲正子澁澤龍彦を読んでいたのだが、澁澤が1987年、満59歳で死んだと改めて知る。前年、下喉頭がんで声を失い、読書中、頸動脈瘤破裂で息を引き取ったという。ある意味、理想の死に方ではないか。残した仕事の質量を考えても、惜しむべきことはない。こんなにうまく死ねる人はそうはいない。「こだわり人物伝」で、細江英公がシブサワを「非常に頭のいい小学六年生」と評しているのが、印象に残る。