外市から椎名町 イガとシオのトーク!

okatake2009-05-31

前々から約束してあった用事があって都心へ。それで姪の結婚式に出席できなかった。遠い空からおめでとう、と言う。
午後から池袋「往来座外市へ。雨が止んでよかった。いろんな人に挨拶。ネギさんから「まんが道」のDVDを借りる。貧乏についての本、なかなか進まなくて、外市の棚から日本の名随筆『質屋』『貧』を買う。これは持ってるぞと思いながら、「ユリイカ 久生十蘭」を。いま、読みたいと思ったからだ。77年荒井由実楽譜集も。
今月号の「彷書月刊」に書いた、池袋から池袋モンパルナスへ、の続編の取材のため、そのまま歩いて、椎名町へ。途中、閑静な住宅街が続く。かつては、ちょっとしたお屋敷町だったのだろう。
椎名町駅の踏切を渡り、少し歩いて「みのる書房」へ。ここで何か「池モン」にかかわる本をと探し、舟越保武『石の音、石の影』筑摩書房を1500円で買う。舟越は松本竣介の親友で、池モンとつながりがある。こんなにうまい買物ができるケースは珍しい。もう一軒「春近書店」は臨時休業。長崎アトリエ村のあったあたりも散策するが、当然ながら面影はまったくない。このあたり「彷書月刊」次号で。
この日、家内が留守で、娘が一人、口を開けて待っているので、そんなにぐずぐずできない。帰り「高円寺」下車。駅前で、さっき「外市」で話したばかりのアホアホ中嶋くんにまたバッタリ。「広い東京で奇遇ですね」みたいなことを言うが、「いや、いや、行くところが決まってるんだから、奇遇でもなんでもないよ」と。即売会があるのを知らなかったという中嶋くんと西部古書会館へ。今回は金曜から三日間開催。その中日。前回、一冊も買わなかったので、今日は、と思ったが、どうも一冊も拾えなかった。まあ、これは3分の2ぐらいはこちらの問題で、購買意欲が減退していたり、体調が悪かったり、バイオリズムが底だったりすると、どうやっても買えない。しかし、ドキンとする本があれば、もちろん買うわけで、そういうものに巡り会わなかったということだ。
中央公論新社から『中公新書の森』と記念品が届く。記念品は布製の新書ブックカバーだった(写真)。
中公新書の森』を読んでいて、廣野由美子『批評理論入門』を読みたくなった。

外市」で、武藤さん渾身の力作フリペ「わめふり」をもらった。いろいろあったと聞くけど、結果的に、すごく読み応えのあるユニークなフリペになったですたい。
ごぞんじ、タビネコカネコ、魚雷、白シャツ薄田王子、武藤などの「わめぞ」周辺の面々に加え、仙台特集ということで、火星の・前野・庭さん、ジュンジュンことジュンクの純ちゃんのマンガなどもりだくさん。白シャツ王子が通顕って名前だと初めて知った。薄田通顕、って、古武道の達人で、頭を丸めているイメージだ。

来るBook!Book!Sendaiでは、いがらしみきお×塩山さんの核弾頭コンビのトークもある。茂木健一郎齋藤孝みたいな、聞く前から答えのわかってるような人の話を聞いたってしょうがないよ。塩と人生と毒を煮染めてコンクリで固めたような二人が、何を喋るかわからない、悪霊も退散するような、こんな爆風の話こそ聞くべきだとぼくは、体験者として思うな。ブログでアップ厳禁の禁断トークになるに決まっている。イガとシオ、だもんな。それを猛獣使いの名人、ナンダロウくんがどうさばくか。仙台で二人の話を聞くことは、以後伝説になるはずだ。

いがらしみきお×塩山芳明トークイベント
開始日時 2009-6-26(金) 19時00分
終了日時 2009-6-26(金) 20時30分
場所 市民活動シアター(「仙台市市民活動サポートセンター」地下)
連絡先 杜の都を本の都にする会 080-6039-8581
詳細 いがらしみきお(漫画家)と塩山芳明(漫画編集者)によるトークショー

司会は南陀楼綾繁(編集者/ライター)。

出版業界の最底辺を支えてきた編集者・塩山芳明の新刊『出版奈落の断末魔』(アストラ)の刊行を記念して、塩山編集の漫画誌から華麗に転身した漫画家・いがらしみきお(仙台在住)が、当時を振り返る。

毒舌で知られる塩山さんはいがらしさんと旧知の間柄、よそでは聞けない貴重な話題、爆弾発言が連発!?するかも。

《参加料》2,000円(要事前申し込み)。定員100名。
予約は以下からアクセス。
http://bookbooksendai.com/modules/piCal/index.php?action=View&event_id=0000000055