「blue 」を見た。

okatake2009-05-20

ぐーるどさんの指導のもと、大きな文字で書き、読めるようになりました。なんて読みやすいんだろう。世界が広がったみたい。老眼鏡をかけたとき、ちょっとこういう感じだった。ものが少し大きく見えるの。
夜、CSで安藤尋監督「blue」を見る。原作は魚喃キリコ。なんだかとってもよかったなあ。市川実日子小西真奈美の主演で、まるっきりタイプの違う二人が画面に出てくるだけで楽しい。あと、海辺の町の風景がとてもよく撮れていた。逆に言うと、町なかのシーンになると、極端に画面が汚くなる。安藤尋の監督作品を意識して見たのはこれが初めてだが、なかなかのもの。二人が連れ立って画面奥へ歩いていく、あるいは走っていくシーンがいくつかあるが、よく我慢して、長尺のフィルムをまわすことで、いわくいいがたい空気感を作っている。バスのシーンもよかったなあ。2001年公開だが、評判はどうだったんだろう。ぼくは推します。
「天然コケコッコー」もそうだったが、ちかごろ、日本映画で、地方の海、山、川などを取り込んだ風景の映画が増えているような気がする。「blue」は新潟と高岡で撮られたみたいだけど、いいよねえ。ちょっとぶらりと電車で、観光地でない、海辺の町を散歩してみたくなりました。
小西真奈美から借りたセザンヌの画集を、市川実日子が風呂上がりにヨーグルトかなんかを食べながら、ていねいに見るシーンがあって、そこもよかった。ぼくは、さいきん、よくクレーの絵の入った本をよく開いています。I.W.ハーパーを濃いめの水割りにして飲みながら。
それから、「ブ」でさそうあきらコドモのコドモ」全3巻を買って読んだのだが、傑作だよね。小学生が妊娠して出産するというマンガだが、さすがはさそうあきらだ。映画化されたのは、大コケしたと聞いたが、いや、これは難しいよ。マンガを超えるのは。