もう一体もらうか

okatake2009-05-18

昨日、中身が入ってなかったと怒っていた、椎名林檎「第一回リンゴ班大会の模様」の中身が夜9時過ぎに届き、さっそく見たが、いやあ、よかったねえ。椎名林檎、とめどもない才能じゃないかしらん。後半が長谷川きよしとデュオだったのだが、長谷川きよしのギターにほれぼれする。このDは買いである。
で、今朝、「あった、あった。」は武田鉄矢『ふられ虫の唄』を取り上げる。
黒岩比佐子さんのデビュー作『音のない記憶 ろうあの写真家 井上孝治』が角川文庫に入った。タイトルのとおり、井上はろうあの写真家で、『想い出の街』という昭和30年代の福岡を撮った写真集を出している。と、書いて、ああっと思ったが、河出から出たこの写真集、ぼく、持ってるぞ。いい写真集だ。黒岩さんは10年前に、こんなに丁寧で、いい仕事をしていた。出て来るべくして出て来た人だなあ、と敬意を表しながら読み始める。
北尾トロさんからは『裁判長! おもいっきり悩んでもいいすか』文藝春秋をいただく。裁判員制度スタート直前、予想されるケースに対処すべく、予想問題が村木一郎弁護士の監修のもと作られている。
その裁判員制度を扱った小説、小杉健治『家族』双葉社が同時にとどき、これをTBS用にとすぐに読む。
山崎ナオコーラさんの新刊短編集『男と点と線』新潮社も読了。これもいいぞ。もともと特異な人間関係を独特の視線と言語感覚で描くのが巧かったが、その成果が成熟したかたちでこの一冊に結実している。クアラルンプールに移住した老夫婦の一日を、そうなった過去を含めて、ざらりとした感触で描く「慧眼」など、恐れ入る巧さだ。
というわけで、ヨムヨムの日。
あ、昨日のことだが、国立「みちくさ」均一で、秋吉久美子詩集『いないいないばあ』200円、河出今日の海外小説『サセックスフランケンシュタイン』(種村季弘訳)300円を買った。ときどき、おやっというものが出ますよ、この店は。柴咲コウ蒼井優など、新時代を感じさせる個性的な女優がつぎつぎ出てくるが、70年代、秋吉久美子の登場の鮮やかさと存在感は、ちょっと傑出していた。ふすまをバリバリ蹴破って、全裸で出てきた、という感じだった。
ヨンダマークがまた30枚たまった。Yonda? Dollをもう一体もらうか。l