うさぎ書林が店売りを!

okatake2009-05-17

四谷書房さんのブログで知ったが、「うさぎ書林」さんが、品川区にリアル書店を開店するという。「うさぎ」さんと言えば、ネットで店を始め、ネットを打ち切り即売会に力点を移し、そして今度は店売りを始めるという。普通の流れとは逆だ。五反田でときどきお見かけするかぎり、理知的でもの静かな方だが、やることがすごい。5月26日オープン。自身でもブログで書いていらっしゃるが、古本屋の無風エリアである。そこで始めるというのも、なんだかすごい。これは行かねば、と思わせる。静かな噴火だ。なお、オープンに際し、アルバイトを募集しているようです。古本に興味のある女性の方、おすすめです。以下、「うさぎ書林」告知より。

5月26日にオープンする古本うさぎ書林の店舗、
古本うさぎ書林・旧東海道鮫洲店では、
アルバイトを募集しています。
主な仕事内容は、
一般的な販売業務です。

勤務先
東京都品川区東大井1丁目3-36-1F
古本うさぎ書林・旧東海道鮫洲店

最寄りの駅は、京浜急行鮫洲駅
京浜急行青物横丁駅りんかい線品川シーサイド駅も利用できます。

勤務時間
月曜日〜金曜日、11時30分〜19時30分
の営業時間の中で応相談
最低でも週に2・3日出勤可能な方

20歳代〜30歳代の女性の方で
できれば販売経験のある明るい方、
タバコを吸わない方、

まずはメールでお問い合わせください。

メールアドレスは、
khaga@tb3.so-net.ne.jp
です。


昨日、上々堂へ追加、精算。精算金を使い、小金井「いとう」でCD枝雀落語大全1「高津の冨/つぼ算」、アニタ・オディ「THIS IS ANITA」、DVD椎名林檎「第一回リンゴ班大会の模様」を買う。還って開けたら、林檎のDVDの中身がない。つまり、CDサイズのDVDだったので、CDと思ってなかを確認せずに売ったのだろう。ここは、CDは最初から中身が入っているが、DVDの場合、中身をレジで保管して、買う際に手渡されるシステムらしい。かああっとくる。翌日、電話して、説明し、届けてもらうことになったが、夜中、怒りで目覚めたほどだった。もっと大人にならなくちゃあ。
で、夜明け方までずっとベッドでホンを読む。「久生十蘭短篇選」は、まだ三つしか読んでいないが、やっぱりいい。幻想、異端といったジャンル分けのせいで、おどろおどろしい、もっと言えば荒唐無稽な世界だと思っていた。「黄泉から」「予言」「鶴鍋」は、いずれも非凡な着想と超俗で、じつに独創的な世界を作り上げている。語り口のおもしろさ、見事な幕切れと、よく巧まれた小説世界に酔う。これは川崎賢子さんの選択もいいのだ。あわてて、文庫棚から教養文庫の五巻本の「傑作選」を取り出す。ぼくの強みは、こういうとき、ちゃんと欲しい本をすでに持っていることだ。
山崎ナオコーラ取材準備のため、『人のセックスを笑うな』『男と点と線』を増田書店で買う。「ブ」で新潮の朗読CD「小僧の神様」(江守徹)を買う。文庫では講談社文庫の『小川未明童話集』の一と二を。これは、カバーと挿絵が寺田政明。講談社文庫の児童文学は、挿絵に注目。
小沢昭一小沢昭一的 新宿末廣亭十夜』を読む。これは、平成十七年六月下席の十日間、小三治が主任のとき、小沢昭一が高座に上がっておしゃべりをした。その記録。馬生が、そばやのパンフに書いたという、湯たんぽの湯を巡る貧乏話が紹介されているが、これがじつにいい。名文である。