エロ漫画時代の黄金時代

okatake2009-03-16

毎日「あった、あった。」は、阿久悠瀬戸内少年野球団』。この単行本、横尾忠則の斬新な装幀で、単行本はまったく見ない。「ブ」でも、まずお目にかかったことがない。すんばらしいデザインだ。
塩山芳明『出版奈落の断末魔 エロ漫画の黄金時代』がアストラより届く。さっそく、読み始めるが、やっぱりおもしろいや。同じ出版業界でも、最近読んだマガジンハウスの椎名和『〝オーラな人々〟』の湯水のごとく金をつかい、高給取りで、つきあうのはいずれも著名な文学者というのとは大違い。底辺に置かれた者のルサンチマンが、ここまで正直に書かれると、いっしゅ、爽快に読める。しかし、あんまりカロリーが高すぎて、そうはたくさん読めない。地下鉄でも、カバーをかえず、堂々と『エロ漫画の黄金時代』と書かれた本を読む。
ブックマーク名古屋「リブロ名古屋」のスムース古本市、よく売れているとのことで、棚がガタガタになってきたというので、急いで追加一箱を作って送付。これはちょっと手放す気にはならないと思っていた、なつかしの児童書も、ええい、家が燃えたと思って、と放出。これは売れ残っても、ありがたくまた回収するつもり。お披露目ということで。
山本善行は早くも、追加分を送ったみたい。ど根性。
「ささま」均一で3冊。店内で、ノムラくんに池田孝『燈䑓』という昭和17年の本を、棚にさすまえに「岡崎サン、こんなのどうですか?」と言われ、見ると、灯台守が書いた記録らしい。これはおもしろそう。1050円の値がついていたが、いっしょに脇に抱え込む。均一の高橋和己『わが解体』は、本には興味がなかったが、挟み込んであったハガキがドラマチックで、このハガキが欲しくて買う。
夜は、毎日新聞「あった、あった。」担当のKさんと四ッ谷荒木町で飲む。2次会はすぐ近くの「番狂せ」へ。流しのシンちゃんがギター抱え来店。水割り2杯飲んでお開き。こちらはぼくが払う。