にぎやかな奇跡
昨日、午前中はけっこうな降り。午後、雨が上がる。神保町「ぐろりあ展」。アルカディアさんの棚で目の勉強をさせてもらった。ファンタジーさんの出品は、全商品にいちいち手書きでくわしい解説がついていた。乙女心をくすぐる棚ならん。何か買いたいとうろつき、村上龍『リューズ・バー 気ままにいい夜』は同番組の単行本。安部譲二、井上陽水、植木等、江夏豊と目次に並ぶ。吉田拓郎も登場。３００円。杉浦民平のルポルタージュ『海の見える村の一年』岩波新書２００円、昭和３０年『旅行の手帖 東京・ヨコハマなんでもわかる』３００円。以上を持って棚に対していると、声をかけられた。見ると金沢文圃閣さん。上京していたのだ。すぐ精算して、カフェヒナタへ。ハヤシライスを頼む。聞くと、田川くん、カレーライスとコーヒーがダメだそう。早く言ってくれなきゃ。コドモの舌なんだ。
ヒナタでは「やまがら文庫フェア」を開催中。
開催中〜3/19(木)
やまがら文庫ブログ 「へのさん」の本でいっぷく http://d.hatena.ne.jp/heno3ban/
ヒナタ屋ブログ http://blog.goo.ne.jp/hinata4f/e/4f308daf89cd3dbb8113bb1ba88f3160
せっかくだから、『アメリ』の絵はがきブックを５００円で。田川くんとは、夜、コクテイルで再会することに。
コミガレで三冊。うち「ユリイカ 安部公房」「カイエ 麻薬」がともに小野好恵編集だった。文省堂均一で、村山知義『たのしいリズム』。
「サンデー毎日」で仕事終え、小川洋子『心と響き合う読書案内』ＰＨＰ新書、クレジオ『大洪水』河出文庫、加藤周一『高原好日』ちくま文庫をもらう。ふたたび神保町へ移動。移転なった「りぶる・りべろ」さんへ顔を出す。あの上品な奥さんが店番。吉祥寺店のときも、よくこの奥さんが店番をしてらして、会話を交わしたのだった。吉祥寺店の５分の１ぐらいの規模になり（前の店は均一のスペースだけで一店舗分くらいあった）、精選された品揃え。それでも詩集がちゃんと置いてある。アナーキズム関連も。何か買おうと、シナリオ新書『夕やけ雲』を５００円で。水道橋まで歩き、飯田橋へ移動。「ギンレイ」で黒沢清『トウキョウ・ソナタ』１本だけ見る。これはずしりとくる傑作だった。香川照之がこれまで誰もそういうふうには演じなかったような、独自な役者であることに改めて気づかされる。最初の、テーブルから新聞が風で飛ばされるシーンから、もう画面のなかの空気感ができあがり、そのままピアノ独奏のラストまで維持されている。そうか、これが黒沢清か、と思う。
高円寺「都丸」店頭に、ほるぷ復刻の「世界の絵本」が２０冊ぐらい出ていて、いずれも３００円から８００円というバカ安。あわてて２冊だけ拾う。鈴木さんに聞いたら、ほとんど一揃えあったのが、これだけになったそう。ほか、黒澤明全集１巻５００円に文庫を１冊。
「コクテイル」へ行くが、まだ開いてなくて、「古楽房」均一で、「旅」７４年４月号「春の東京」（寺山修司、小沢昭一など）、『前略おふくろ様 パート１（２）』を見つける。ちょうど（１）を読んだところに、用意されたようにあった。いや、ひょっとして、このブログを読んでいる人で、ぼくが来ることを察知し、自分の蔵書から、そっと（２）を、古楽房の均一に混ぜておいてくれたのかもしれない。「十五時の犬」で、いつも入っても何も買わないので、これはいけないと思い、藤森照信『建築探偵 神出鬼没』単行本のほうを１０００円。この「建築探偵」４部作は文庫でも持っているが、単行本のほうが写真が大きい。原爆ドームの写真など、こっちのほうがいい。
「コクテイル」で『前略おふくろ様』を読みながら待機。田川くんが森くんという友人の研究者を連れてきて、一緒に飲む。あとで「円盤」帰りの澄ちゃんが、よく、ぼくのライブに来てくださるカップルと一緒に来店。帰り際には、カメラマン鈴木くん一行が。北村太郎さんの娘さんを紹介され。「あ、いやあ」と『前略おふくろ様』を読んでたところなので、サブちゃんみたいになる。
このあと、田川、森両氏とカラオケ１時間。田川（友川かずき）、森（東京ドドンパ娘）、okatake（乙女のワルツ）と、まったく反時代的な歌ばかり。
にぎやかな一日だった。
あ、３月２９日（日）に、恒例「コクテイル・ライブ」をやります。例によって、７時開場、７時３０分始まり。古本入札もやります。予約は古本酒場コクテイルまで。また詳細は近づいたら。
リコシェ＆いっぷく 企画
■「集める古紙・使える古紙 日月堂の紙モノ部門・いっぷくで期間限定オープン」
深川いっぷくに青山の古本屋〈日月堂〉さんが期間限定で出張オープンします。
今回のテーマは「紙もの」。いっぷくが色々な時代の紙で埋まります。
期間中には１人１,２箱出品の古本マーケット「いっぷくいっぱこ古本市」と
ファンタジック文系シンガーPippoと相棒ウサリンのライブに、ライター・
書評家の岡崎武志さんとPippoのポエム・リーディング・ショーを開催します。
【会期】2009年3月13日（金）〜3月29日（日）11時〜18時※
※3月13、20、29の金曜日は〜21時まで営業します。
＊会期中のお休み：月曜・火曜定休日（3/16,17,23,24）
【会場】深川いっぷく
〒135-0021 東京都江東区白河3-2-15 TEL:03-3641-3477
E-mail：qrrart●yahoo.co.jp（●をアットマークにかえてください。）
http://www.fukagawa-ippuku.jp/
※深川資料館通り商店街沿い。
都営大江戸線／東京メトロ半蔵門線「清澄白河」駅A3出口より徒歩7分。
●問い合わせ・企画：リコシェ
〒134-0085 東京都江戸川区南葛西7-2-1-306
Tel&Fax：03-3804-3907
E-mail：rico.event●gmail.com（●をアットマークにかえてください。）
http:www.ricochet-books.net
●日月堂info
〒107-0062東京都港区南青山6-1-6 パレス青山207号
TEL&FAX 03-3400-0327
http://www.nichigetu-do.com/
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いまから十数年前、市場で見つけたお酒のラベルをきっかけに、半ば
遊びで扱い始めた古い紙モノたちが、気が付くと店を支える柱のひと
つとなっていました。
絵葉書からマッチラベル、地図・旅行パンフレットなどにはそれを集
める熱心な人たちがいて、古い名刺や海外の鉄道キップにはそこに残
された美しい活字や古びた紙の色を別のモノに活かす方たちがいます。
一人遊びで始めたつもりの古紙が、いつしかお客様とともに楽しむも
のへと変わっていました。
その楽しみを通して、思いがけないアイディアや、それにまつわる知
識など、お客様の側から、より多くのことを教えていただきました。
今度は深川で、古い紙を媒介として、みなさまからまたたくさんのこ
とを教えていただければ大変嬉しく思います。
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＊event1
■いっぷくいっぱこ古本市
【会 期】3月14日（土）、15（日）、18（水）〜22（日）11時〜18時※
※3月13、20、29の金曜日は〜21時まで営業します。
【会 場】深川いっぷく店内外
いっぷくのご近所の方々、古書店さん、出版社さん、東京と地方の古本有志の皆様
などなどの参加が予定されています。面白本、珍本、いっぱいの一週間古本市となり
ます。
※3月16日（月）、17（火）は定休日です。
※3月14日（土）はライブイベントのため13:00より古本箱を移動し販売いたします。
★古本出品者、募集中！ 出品概要はリコシェまでメールにてお問合せください！
rico.event●gmail.com（●をアットマークにかえてください。）
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＊event2
ライブ＆トーク
■“Pippoの古本 J君 とゆこう!”Live tour〜日月堂:深川いっぷく篇〜
＋ピッポとオカタケさんのおすすめポエムショー
【日 時】3月14日（土）15:00スタート（受付14:30）
【会 場】深川いっぷく店内
【参加費】1500円（1ドリンク付き）
【定 員】30名
【予 約】リコシェイベント用メールにて受付（問合も同様です。）
rico.event●gmail.com（●をアットマークにかえてください。）
文学系ファンタジックシンガー・ピッポの全国ツアーが
清住白河にやってまいります。うさりんと古本をバックに
ファンタジックワールドをお届けします。
★ライブゲスト:Pippo＋うさりん
★スペシャルポエムゲスト:岡崎武志さん
Pippoブログ：http://blog.livedoor.jp/pipponpippon/
岡崎武志さんブログ：http://d.hatena.ne.jp/okatake/
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