澄ちゃんフリペは争奪戦必至!

okatake2009-02-13

昨日朝、TBS終えて帰宅、仮眠。午後、外出。荻窪へ。「ささま」均一で、1 集英社世界の文学『ソレルス 公園ほか/ル・クレジオ 愛する大地ほか』、2 三一書房現代短歌大系10『現代作品集 女流作品集』、3 河野多恵子『一年の牧歌』新潮社、4 角川文庫、森内俊雄『翔ぶ影』を買う。315円棚に『富岡多恵子全詩集』があって、これも抱えたが、ほかも厚く重たい本なので、これは返す。1は、クレジオ「愛する大地」のはじめを読むと、これがおもしろそう。2は、篠弘「神保町街」が収録されていたので。3は帯が破れているが初版、それに印刷だが夢二の幸徳秋水宛のハガキが挟まっていた。それに、かつて「アミューズ」で川上弘美さん取材で一緒に神保町をまわったとき、けやき書房で、川上さんが『一年の牧歌』を買ったのを憶い出したのだ。
「ささま」レジで、できあがったばかりの澄ちゃん発行「すだより」をもらう。なんともキュートでほのぼのしたフリペができあがった。A4片面を8分割して印刷、手織りした小冊子。すべて「す」で始まるタイトルと記事に、澄ちゃんワールドが詰まっている。「ずらりのこと」で、澄ちゃんのトレードマーク、ベレー帽にまつわる、ニンマリ話あり。これは部数もあんまりないし、あっというまに中央線古本屋各店頭から消えること必至なり。いま、すぐ、急げ! もらえるのは下記の場所。
西荻窪
・興居島屋
音羽館
にわとり文庫
西荻ポルカ

荻窪
ささま書店

◎高円寺
古本酒場コクテイル 
「ブ」で林唯一『爆下に描く』中公文庫、ポール・オースター『最後の物たちの国で』白水uブックスを。
このあと、荻窪のカラオケで、豆子ちゃん、ピッポさんと延々、古い歌謡曲を中心に歌い、来月のイベントの打ち合わせ。ピッポさんのライブと、そのあとぼくと二人で詩の話をし、詩を朗読する。これは初めての試みならん。打ち合わせは一時間、同じビルの居酒屋でしたが、ピッポさん家がもとは大きなレンガ工場を経営していて、東京駅にも一部使われている。そのことを教えてくれたのがレンガマニアの人で云々。豆子ちゃんが、小学生時代、一日授業を受けるのに耐えられなくて、校長先生に直訴したところ、人間通のやさしい校長に上手に諭された話とか、興味深し。人に歴史あり。
中央公論新社より、「中公新書」通巻2000点刊行記念アンケートの依頼が来る。なかに、品切れ印つきの全点目録が入っていた。このなかより3冊選んでコメントを書く。ううん、3点か。むずかしいが楽しい仕事だ。
ありふれた奇跡」、もちろんおもしろいが、仲間、加瀬、陣内のセリフが、山田太一ドラマのパロディみたいに聞こえて仕方がない。最後まで語尾を言わず、ちぎるような言い方の多用がルーティンに聞こえる。「そういうわけじゃないけど(と、否定するが自信がなく、わだかまる感じ)」と、カッコ内の演出指定が、ふきだしみたいに、見えるというか。まあ、これはヘビィ山田太一愛好者としてはいたしかたないか。
古書現世と扶桑書房から目録がとどく。