2月14日 告知

okatake2009-02-10

いや、じつはすっかり忘れていたのですが、2月14日(土)に「岡崎さんと行くJRAC古本道場」という催しが開かれます。
最初にぼくが講義をして、そのあと出席者と一緒に神保町を回り、そのあと戦利品を紹介しあうという内容。かつて「明大アカデミー」でやったようなことですね。
日時 2009年2月14日(土)13時から16時半。
最初13時から45分間、日本教育会館(千代田区一ツ橋2−6−2)704会議室で講義
そのあと神保町古書店めぐり(45分をぼくがいくつか推薦店を一緒に回り、そのあと一時間、各自で神保町を散策)、
最後、講評と見つけた本の紹介、となります。
募集25名 会費500円(当日支払い) 問い合わせはJRAC事務局 安冨・中根 03・5211・7282(平日9時半から17時半まで受付)
まあ、わいわい楽しく神保町を一緒に回ろうという企画です。よかったら、どうぞご参加ください。
よろしく。
ビッグイシュー」は、いつも古い文庫を取り上げているが、今回はいいのがなくて、ちょうど読んでた片岡義男『自分と自分以外』日本放送出版協会を取り上げる。
午後、歯医者で治療。歯石をとるというので、歯茎あたりを、硬いので、相当きつくガリガリやられる。もう少しで、飛び起きて怒鳴りつけそうになる。「ええかげんにせえよ、このアマ」と。でも、大人だから、いい子にしてじっと我慢する。
国立へ出て遅い昼食。「ブ」で文庫一冊と、新潮朗読CD、志賀直哉「和解」3枚組(加藤剛)を950円で買う。加藤剛はあんまし、朗読、うまくない。
「みちくさ」店頭の台車の上に、新日のプロレタリア文学集がひとそろえ、200円パーで積んであったが、今日見たら、半分に減ってる。あわてて内藤辰雄の入った『初期プロレタリア文学集4』を買う。内藤辰雄は内藤陳の父親。
夕食後、散歩がてらスーパーまで往復歩く。月が丸く、さえざえとして、空が明るく、雲がハッキリ見える。夜空の色も漆黒というより、灰色に紺を混ぜたような色。こんな空を、京都でも見たと憶い出す。あのころは、もっと淋しく見ていた。あれやこれやで、苦しい時期だったのだ。
ありさか小象『象のあくび』を読んでいたら、この著者、有坂しょう(金へんに召)蔵は東大工学部の教授で、武器の専門家なのだが、少年のころ、現・弥生町で素焼きの壷を発見し、これを友人の坪井正五郎(『牛のよだれ』)に見せたところ、これが従来知られた縄文式土器(本では「アイヌ式」とある)とは違う土器として認知され、町名にちなんで弥生式土器とされた、と知る。なんと、小象ちゃんは弥生式土器の発見者だった。さあ、ウェッジ文庫に、この『象のあくび』が文庫化できますか、どうか。というより、実業之日本社が文庫を作るそうで、『象のあくび』の版元として、第一弾でこれを文庫化すれば、300部は売れると思う。ダメか。
あ、そうそう。筑摩書房から、内堀さんの『ボン書店の幻』の増刷が決まったと、お礼のメールが来る。「週刊ブックレビュー」で取り上げたのが、なにがしかの助けになったとしたら幸いだ。しかし、早いなあ、増刷。『昔日の客』も見込みありか。ぼくのは、このところ、初版止まりだが。
向井くんが「古書現世店番日記」で、前回書いた、ハルミンさんとの遭遇がわが家だった話の詳細を報告している。へえ、そうだったんだ。
http://d.hatena.ne.jp/sedoro/