今日から2月

okatake2009-02-01

ますます快調「古本屋ツアー・イン・ジャパン」で、阿佐ケ谷駅南口にあった「阿南古堂書店」が赤羽へ移転したことを知った。
http://local.yahoo.co.jp/detail/spot/c39a26dcaafddafafa5d2973aaca661a
地下鉄「赤羽岩淵」からすぐだ。これは、行ってみないと、な。
「股旅堂」から古書目録1が届く。「風船舎」に続き、若き古書店主たちが、意欲的な紙の目録を連打している。
「股旅堂」のは、可愛い女の子のイラスト(田中六大)表紙を開けると、いきなり「遊郭、娼妓〜都市風俗」とくる。次いで「伊藤晴雨〜拷問・刑罰」をぶつけてくる。そのほか、エロネタ全開だ。
全1509点。書影もできうるかぎり、掲載されております。
問い合わせは「股旅堂」からアクセス。
「ぐるり」2009・2も届きました。特集は俳優・歌手の佐藤GWAN博。田川律さんがインタビュー。
昨日は、雨が上がった夕方、荻窪西荻をぶらり。荻窪「ブ」が本、全品半額セールをしていた。ここは単行本200円だから、100円になる。しかしすごい人。しかも店内が暑い。比較的すいている文庫棚から、唐仁原教久『雨のち晴れて、山日和』新潮、『私の履歴書 井伏・舟橋・井上・水上』日経、小島直記『一燈を提げた男たち』新潮を。なんだかひどい疲れを感じ、それでも「ささま」店頭へ陣取るが、ふらふらしてきて、駅に戻る。西荻へ移動。「音羽館」店頭で百間『御馳走ちょう』、嵐山光三郎『ABC文体 鼻毛のミツアミ』、店内で、片岡義男の戦後回想『自分と自分以外』NHKブックス400円を買う。片岡義男はコドモのころ岩国に疎開し、そこで原爆を目撃している。いったい、いくつだ、と思ったら、1940年生まれ、来年70歳になる。
ミクシィで、ネギさんが、佐藤泰志海炭市叙景』映画化の話がある、と書いていたが、本当です。先日、「週刊ブックレビュー」出演のおり、本好きのディレクターからネットニュースのコピーをもらいました。佐藤泰志の友人たちが中心になって、動き出している。東京の若手の映画監督に打診中で、反応は悪くないようだ。うまく実現するといいのだが。
昨夜、ウイスキー余市」を飲み、ジャズを聞きながら、本棚を整理していて、未読のトマス・H・クック『熱い街で死んだ少女』文春文庫を読み出したら、おもしろく、寝床へ持ち込んで一挙読了する。途中、ちょっと飛ばして読んだが、いやあ、おもしろかった。1963年、キング牧師公民権運動の最高潮に達した、連日デモが繰り広げられるアラバマ洲の町で、黒人少女が殺されたあとレイプされ、土に埋められているのが発見される。黒人の死。取るに足らないとする空気のなか、ベンという部長刑事が、一人、この事件を追う。ベンは仕事から帰ると、よくポーチにあるブランコに乗る。闇の中、周囲の空気が描写される。ベンは独身で、殺された少女の叔母にあたる、若い黒人女性に思慕を寄せるのだ。何かおもしろい読み物をいう人におすすめ。よく売れた本だから、「ブ」で105円で軽々見つかります。