「乙女のワルツ」を歌いながら雨の町を歩く

okatake2009-01-30

雨ですがな。そういえば、昨夜、ひさしぶりに「アメトーク」を見る。土田始め、サッカー大好き人間が、サッカーについて語る。サッカーに無知な千秋が、何かいうと「阪神で言うと」と、阪神に置き換えるのがおもしろい。あと、後半、各人が選ぶ名シーンのコーナーで、Vが映るたび、全員でモニターへ「おお!」と叫びながら近寄っていく。お約束だが、いい。「結果、わかってるやん」と言うコトハラに、「いや、サッカーというのは、最後までわからない」というコメントを繰り返すのもバカバカしくていい。深夜11時台で、こんなふうにゆるゆると続けてほしい番組だ。
さて、今日は早起きして、インタビュー原稿を一本上げ、神保町へ。車内では、読みかけだった堀江敏幸『回送電車』を読む。雨の日に読むのに、いい。それは、堀江さんの文章の純度が高いからだ。堀江さん、読者や知り合いからの手紙を楽しみにしていて、ていねいに読むそうだ。一度、手紙を書こうかしらん。
「和洋会」を覗き、雑誌3冊。昭和34年「平凡フロク歌本」は皇太子・美智子妃ご成婚記念号。日本挙げての大騒ぎだったが、あのとき、ご成婚を祝って、たくさん歌がつくられたことは、この歌本で初めて知った。「皇太子さまおめでとう」「やさしいプリンセス」ほか、「皇太子さま」「プリンセスおめでとう」はコドモ向けのお祝いの歌。サトウ・ハチローが2曲、詩を書いている。200円。
昭和26年の小学四年生フロク「発明発見物語」100円、「週刊娯楽よみうり」臨時増刊「涼風寄席読本」400円には、「高座今昔」という、志ん生、あんつる、正岡容などの座談会あり。いろんな落語家の新作落語もたくさん筆記録が掲載してある。
「コミガレ」で尾形敏朗『巨人と少年 黒澤明の女性たち』文藝春秋、「ユリイカ臨時増刊 現代詩の冒険 1975」、細野晴臣分福茶釜』が三冊500円。
サンデー毎日」で仕事終え、4Fへ、ちょうど小学校の同級生・三宅が東京出張で来てた。「おお」と挨拶をかわす。
このあと、4時から日経新聞記者から「わめぞ」について取材受ける。
じつは、「乙女のワルツ」を昨日聞き過ぎて、頭から離れない。今日いちにち、気がつくと「小雨降る日は切なくて」などと心のなかで、あるいは口に出して歌っていた。今年3月で52歳になろうというのに。
帰宅するころ、雨が激しくなり、その後小やみに、いままたけっこう降っている。
夕食後、買物がてら、立川栄「ブ」へも寄る。伊藤咲子のCDがないかと探したがない。ちょっと病気ですね。
セドリ連鎖攻撃のブランクがあったらしく、文庫棚から後藤明生吉野太夫』を拾う。ほか、小林信彦『昭和の東京、平成の東京』ちくま、カート・ヴォネガット『青ひげ』ハヤカワと、ここらは仕入れ。松本清張『共犯者』新潮は未所持で、これは帰ってから数篇読む。廓正子『まるく、まぁーるく桂枝雀』も、いまはあんまり見ない本。