アパートちゃん!

okatake2009-01-16

ビッグイシュー」、サガンの新訳『悲しみよ こんにちは』について書く。「本が好き」のテレビ特集に、もう一度見たいドラマとして「お荷物小荷物」「それぞれの秋」について書く。本当は「時間ですよ」「ありがとう」「プレイガール」「さよなら今日は」「俺たちの旅」、石立鉄男主演ドラマについても書くつもりだったが、あっというまに字数が尽きた。これは今後の宿題に。
午後、歯の治療をして、神保町へ。古書会館はがらくた市。昭和2年の伊那中学の卒業アルバム500円、1965年の「少年サンデー」300円、昭和31年「少女ブック」ふろく『アパートちゃん』300円を買う。タテキンでエナジー対話4冊、各100円。
サンデーを終え、帰り、五反田へ寄るつもりが、まったく元気なく東西線から中央線へ。西荻下車、「音羽館」へ行くと、広瀬くんにサイン頼まれ、「赤れんが」で自著にサイン。
帰宅して、妻が留守なので、部活を終えて帰ってくる娘とどこかへ外食しようと待っていたが、面倒くさくなり、焼きそばと冷凍食品のたこやきを作る。なんちゅう夕食か。しかし娘は「おいしいな」と喜んで食べていた。
カバンに入っていたのは松本卓『格好よかった昭和』アスキー新書、本性慧一郎『幻のB級! 大都映画がゆく』集英社新書大村彦次郎『東京の文人たち』・つげ義春『近所の景色/無能の人ちくま文庫、それに旧著だが三浦哲郎『わくらば』新潮文庫。古本で買った伊那中アルバム。そして、つげのマンガを読み返していたら、寝たきりの古本屋・山井の故郷が伊那市高遠とある。その符合に驚く。
三浦の『わくらば』は、巧い短編の見本帳のよう。うまいなあ、とうなりながら読む。荒川さんの解説もすばらしい。
荒川さんは、短編集『わくらば』は「人間のからだの全体に、その全区域に寄り添って書かれている」と書く。「からだを通じたつながりに、未知の感情を呼び起こされるのである」。たしかにそうだ。どの短編にも「からだ」に触れた、あるいは「からだ」から発想されたテーマが出てくる。「人はからだのことが好きである。からだを見つめたり、感じていると、気持ちがなごむ。愉快にも思う」と。