1919年生まれの作家は生誕100年

okatake2009-01-09

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第12回古書往来座外市 明日10日初日。11:00開始!!
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明日から「外市」です。日曜には倉敷から蟲文庫さんが来るみたいだから、行ってみよう。

「外、行く?」 2009年、外初め!
第12回 古書往来座外市〜街かどの古本縁日〜

雑司ヶ谷の関所、南池袋・古書往来座の外壁にズラリ3000冊の古本
から雑貨、楽しいガラクタまで。包丁研ぎの実演もあります。敷居の
低い、家族で楽しめる縁日気分の古本市です。2009年最初の開催に
なります。

※2日目の営業時間が変わりました。開店時間、終了時間が1時間ずれ
て夕方18時までの開催になりました。お出かけの帰りにもどうぞ。

■日時
2009年1月10日(土)〜11日(日) 
10日⇒11:00〜20:00(往来座も同様)
11日⇒12:00〜18:00(往来座も同様)

■雨天決行(一部店内に移動します)

■会場
古書往来座 外スペース(池袋ジュンク堂から徒歩4分)
東京都豊島区南池袋3丁目8-1ニックハイム南池袋1階
http://www.kosho.ne.jp/~ouraiza/
東京メトロ副都心線雑司が谷」駅 1番出口・2番出口から徒歩4分

昨日は午後から国立へ。小学館「昭和の名人」創刊号を手に入れる。志ん朝のCDがついてて特価490円。今夜から始まった山田太一ドラマでも、八千草薫志ん朝の落語をCDで聴いていた。
谷川で初買いは、均一で谷沢永一『牙ある蟻』80円、なかで滝田ゆう『下駄の向くまま 新東京百景』500円。また仕入れノートを見せられ、「いいものはすぐ売れちゃう。うちは軽いものは入らないから」と言われる。べつに軽いものを探しているわけじゅないんだが。これは谷川の儀式なり。「ブ」が単行本500円セールをやっていて、大人の本棚飯島耕一・加藤郁乎『江戸俳諧にしひがし』を買う。なかに一筆戔で詩集の礼を書いた飯島の万年筆文が挟まっていた。105円から新潮クレスト、フランシス・イタニ『遠い昔』を。
「中央央論」2月号で、「生誕100年の作家たちを読み直す」特集の鼎談(加藤典洋関川夏央高橋源一郎)が人選が適確でおもしろい。今年生誕100年の作家は中島敦太宰治大岡昇平松本清張埴谷雄高。この1919年生まれ作家に共通するのは「人と人とのコミュニケーションにではなくて、地図や過去の記憶、想像上の物にものすごく情熱を傾けている。だから、書いているものは全然違うのに、印象が似ている」「オタク的」だと高橋。「美男意識」を持ち出したのは関川。「大衆化の時代に青年期を送った人間にとっては、ハンサムであるということは自慢の種であり、負担でもあるんだ」。美男でない恨みが、清張の作品の核になっている、と。
朝日新聞1月六日付け「感情模索」というシリーズ記事で「草食系男子」が増えている、という話題が。背伸びが嫌で、「おっとりと穏やかで、家族と仲良し。スリムでおしゃれ。締まり屋さんで、女性におごるこおとはあまりない。がつがつと女性を追いかける「肉食系」ではなく、一緒にのんびり草を食べているタイプ」と要約される。作家では森見登美彦が上げられている。ぼくの見るところ、元祖は小倉一郎だ。
メルヴィル「いぬ」をDVDで見る。ほとんど夜か室内で話が進む。昼間の時は雨(ラスト)。陽光を遠ざけた、男たちの話。少ない情報で、絵で見せていく。だから、ちょっとわかりにくい。人名がポンポン説明なしに飛び出すのもそう。