上諏訪「片倉館」という共同浴場はすごい

okatake2009-01-07

松本から夜、帰ってきた。「花月ホテル」http://www.mcci.or.jp/www/kagetsu/で一泊。華美な装飾はないクラシックなホテルで、和室に泊まる。冷蔵庫のビール、飲み物がコンビニ値段というのもうれしい。大浴場あり。朝食もちゃんと手をかけた和食(洋食)で、コーヒーも飲める。これで5600いくらかだから安い。せせこましいビジネスホテルに泊まることを思えば、極楽だ。常念岳に雪。松本は五、六度目だが、初めて松本城へ行く。松本はほんとうにいい町なり。リブロには、ぼくの本が二冊づつ棚差しされ、『新文學入門』は平積み。いい町だなあ。「まるも」でコーヒーを飲んだし、蕎麦も食べた。夜は大学時代の友人の接待で、「ヒカリヤ」http://www.hikari-ya.com/というフレンチと和食が別棟で、古いお屋敷をそのまま生かした料理店でコースを食べた。お大臣の気分を味わう。ちょっと中尾彬になったような。ジャズバー「エンタス」へも行った。松本在住の友人も知らなかったみたい。「花月」の並びにある。松信堂で越路吹雪サイン入り(写真)『井の中の蛙』という洋行紀行(新書)を1000円で買う。こんなの見たことないよ。
冷たい空気、町中に水が流れ、石畳の道、蔵作りの店舗があり、歩いて回れるこじんまりした町。松本は行けば行くほど住みたくなる町だ。
帰り、つまり今日、上諏訪で下車し、「片倉館」http://www.katakurakan.or.jp/という昭和初期に、製糸業でぼろ儲けしたカイシャが建てた共同入浴施設(温泉)に入る。500円と銭湯並み。これはおすすめ。隣接する「諏訪市美術館」は展示がしょぼいの。
少し上諏訪を散策。ヌード劇場「フランス座」を発見。山側を歩いていて、これで古本屋があれば申し分ないな、と思っていたら、お寺のような門を持つ古い民家がそのまま喫茶店になっているのを発見。「石の花」という。http://gourmet.yahoo.co.jp/0004521559/M0020000969/ 他人の家を訪問するような心持ちで入ってみると、玄関に古本がいっぱい。しかも値段が書いてある。そのほか書画、骨董もあり。ハハア、書画骨董を商うなかで出てきた紙もの、古本だなと推察する。新潮社、世界の絵本『山の絵本』(梁川剛一絵)を1000円で見つけ買う。ちょうど店主がカウンターにいて、「ほほう、これは懐かしい。800円でいいですよ」と言ってくれる。
帰ったら、忘れていた締め切りが、催促のメールたびたび。うーん。
年賀状はまだぼつぼつ届き、もう200通を超えた。